- 今住んでいる賃貸の回線がVDSLなんだけど・・・
- 光回線に乗り換えるべき?どっちがいいのかな?
- VDSLでオンラインゲームができるか知りたい!
オンラインゲーム中のラグや勝率の低さに悩んでいるなら、VDSL回線が影響しているかもしれません。
このままVDSLを使い続けていると、無駄なストレスを抱え続けることになってしまいます。

私は元々、マンションに無料でついていたVDSL回線でゲーム配信をしていました。遅延が酷かったので光回線に変えた結果、今では快適にプレイできています。
この記事では、VDSL回線の特徴や、オンラインゲームが快適にプレイできるかと、光回線との比較など徹底解説します。
この記事を読むことで、ご自身がVDSL回線を利用するか、光回線に乗り換えるか判断できるようになります。
結論から言うと、VDSL方式でもオンラインゲームはできなくもないのですが、速度や安定性が不安定なので、高品質な光回線に乗り換えることをおすすめしています。
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VDSLでオンラインゲームは快適?特徴を解説します
結論からお伝えすると、VDSLでもオンラインゲーム自体は一応プレイ可能です。ただし、快適かというとあまりおすすめはできません。
ゲームが動作しないわけではありませんが、普段のネット利用の使い勝手が悪く、通信速度や安定性の不足を感じやすいのが正直なところです。
特に、パソコンやスマホを複数台同時に使う場面では不便さを実感することが多いです。
ここからは、VDSLの特徴について詳しく解説していきます。
VDSLは光と電話線を組み合わせたネット接続方式

VDSL(Very high speed Digital Subscriber Line)は、建物までは光ファイバー、建物内の各部屋までは電話線(メタル線)を使ってインターネット接続を行う方式です。
光ファイバーと電話線を組み合わせた仕組みで、主にマンションなどの集合住宅向けに採用されています。
建物の共用部分に設置されたVDSL装置を経由し、そこから各部屋に引き込まれた電話線で通信が行われます。
建物までの高速な光回線と、建物内の既存の電話線を併用することで、比較的簡単にインターネット接続ができるのが特徴です。
逆に各部屋にも光ファイバーが伸びているのは「光配線方式」と呼ばれており、いわゆる「光回線」と同じです。
VDSLの最大速度は100Mbps
VDSL方式の通信速度は、最大100Mbps(下り)、上りはおおむね最大30Mbps前後です。
VDSLの通信速度は仕組み上、建物の共用部分から各部屋までに使われる電話線の物理的な制約によるものです。
また、VDSLは配線距離によって速度が変動します。共用部に設置されたVDSL装置から部屋までの距離が長いほど、通信速度は徐々に低下します。
装置の近くの部屋なら90〜100Mbps近い速度が出ることもありますが、距離が長くなると50〜70Mbps程度に落ちるケースもあります。
実際の速度は配線の長さやマンション内の利用状況にも左右され、夜間など混雑する時間帯にはさらに低下することもあります。
VDSLのPing値(安定性)は少し悪い
Ping値とは、通信を送ってから帰ってくるまでにかかる応答時間のことで、ゲームにおけるラグの度合いに関係します。
ゲームの快適さに直結する数値ですが、VDSLのPing値は光配線方式に比べてわずかに高めで、さらに回線の混雑状況や環境によって不安定になりやすい傾向があります。
VDSLは建物の共用部から部屋までの配線に電話線(メタル線)を使っているため、この区間でノイズや信号の減衰の影響を受けやすい特徴があります。
特に配線が長かったり、老朽化していたりする場合、信号の劣化によって速度低下や瞬間的なPingの上昇(ラグ)が起きることもあります。
ただし、VDSLの電話線部分は建物内の比較的短い距離(数十〜数百メートル)に限られるため、Ping自体が大幅に悪化することは少なく、通常時のPingは10〜30ms前後でゲームプレイには十分な水準です。
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VDSLでオンラインゲームをするメリット
VDSLでオンラインゲームをするメリットは、工事が簡単で、すぐに使い始められることです。
すでにVDSLが導入されている集合住宅であれば、部屋まで電話線の配線が済んでいる場合が多く、大がかりな工事は基本的に不要です。
そのため、申し込みから開通までが非常にスピーディーで、早ければ即日〜数日以内にインターネットが使えるケースもあります。
VDSLでオンラインゲームをするデメリット
通信速度が遅い
VDSLの最大速度は下り100Mbps/上り30Mbps程度ですが、数字以上に遅く感じる場面が多いです。
特に遅さを実感するのが、上り(アップロード)速度の低さです。オンラインゲームのプレイ自体は問題なくても、ボイスチャットやゲーム配信などデータを送信する場面では不便さを感じやすくなります。

実際に私もVDSL環境でゲーム配信をしたことがありますが、配信画面自体は安定しているものの、映像の遅延が非常に大きくなるという問題がありました。
具体的には、光回線であれば実際のゲーム画面から約5秒程度の遅延で配信されていたのに対し、VDSLでは10秒以上遅れることもある状況でした。
オンラインゲームでの通信にも、こうした速度や遅延の影響が出るため、快適さという点ではやはり光回線に劣ります。
利用者が多い時間帯は特に遅い
VDSLは、1本の回線を同じ建物内の複数の利用者で共有する仕組みです。
そのため、他の住人がたくさんインターネットを使っている時間帯は、帯域が圧迫されて通信速度や安定性が落ちやすいという特徴があります。
特に影響が大きいのは、夜間や土日などインターネット利用が集中する時間帯です。
ただでさえVDSLは高速とは言えない通信環境ですが、そこに他ユーザーの影響が加わることで、さらに不安定になりストレスを感じる場面が増えるのが正直なところです。

オンラインゲームでは、こうした時間帯のラグやカクつきが発生しやすく、快適にプレイできなくなってしまいます。
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VDSLと光回線の違い|オンラインゲームに向いているのはどっち?
VDSLと光配線方式の違いをまとめました。
※ここで言う「光回線」とは、建物の部屋まで光ファイバーを直接引き込む「光配線方式(FTTH)」を指しています。
VDSL方式 | 光配線方式(光回線) | |
通信速度 | 遅い | 早い |
安定性 | 低い | 高い |
利用料金 | 普通 | 普通 |
利用開始までの期間 | 早い | 少し遅い |
通信速度を比較
通信速度は、圧倒的に光回線(光配線方式)のほうが高速です。
VDSLは構造上、最大でも下り100Mbps、上り30Mbps程度が限界です。
一方、光回線なら最大1Gbps〜10Gbpsまで対応しているサービスもあり、通信速度はまったく別物と言って良いでしょう。
ゲーム機1台だけでオンラインゲームをプレイするだけなら、VDSLでも問題なく動作します。
しかし、スマホやPC、動画視聴、ネット家電など、複数の端末や複数人で同時に使う環境になると、VDSLは一気に通信が遅くなりがちです。
その点、光回線ならこうした状況でも速度が落ちにくく、快適にオンラインゲームをプレイできるのが大きなメリットです。
安定性を比較
安定性の面でも、光回線(光配線方式)のほうが圧倒的に優れています。
光回線は、建物の部屋まで光ファイバーが直接引き込まれるため、ノイズの影響を受けにくく、速度のブレや接続の不安定さがほとんどありません。
一方、VDSLは建物の共用部から各部屋までの区間に電話線(メタル線)を使用しています。この電話線は電波や周囲のノイズの影響を受けやすく、通信が不安定になりやすいという欠点があります。

特にオンラインゲームでは、通信速度以上に「安定性」が最も重要と言っても過言ではありません。ラグや切断のリスクを減らしたいなら、光回線のほうが圧倒的に安心できます。
利用料金を比較
利用料金については、VDSLと光回線(光配線方式)でほとんど差がありません。
実際にNTTの公式ページでも、VDSL方式と光配線方式は同じ料金プランで案内されています。
昔は「VDSLのほうが少し安い」という時期もありましたが、現在では料金差はほぼなく、料金面でVDSLを選ぶメリットはありません。
つまり、同じ料金を払うなら、より高速かつ安定した光回線を選んだほうが圧倒的にコスパが良いということになります。
利用開始までの期間
利用開始までのスピードは、VDSLのほうが早い傾向があります。
VDSLは、すでに建物内の共用部から各部屋まで電話線が配線されているケースが多く、基本的にはモデムの設置だけで利用が開始できます。
一方、光回線(光配線方式)は、建物までは光ケーブルが引き込まれていても、部屋まで光ケーブルが通っていないことがあり、その場合は屋内の配線工事が必要です。

実際に私が光回線に乗り換えた際も、建物までは光回線が来ていたものの、部屋まで光ケーブルを新たに引き込む工事が必要だったため、申し込みから開通までに少し時間がかかりました。
そのため、「すぐに使いたい」という場合はVDSLのほうが早く始められることが多いですが、長い目で見れば工事が完了すれば圧倒的に快適な光回線を選ぶほうがおすすめです。
結論|オンラインゲームなら光回線が断然おすすめ
オンラインゲームを快適にプレイしたいなら、光配線方式の光回線を選ぶのが最もおすすめです。
通信速度はもちろん、安定性の面でもVDSLと比べて圧倒的に優れており、ラグや切断のリスクを減らせます。
そのため、オンラインゲームに限らず動画視聴や配信、複数端末での同時利用も快適に行いたい方には、光回線への乗り換えが断然おすすめです。
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VDSLでオンラインゲームを快適にプレイするには
最もおすすめなのは、VDSLから光回線(光配線方式)に乗り換えることです。
しかし、引っ越しや建物の設備の問題などで光回線への切り替えが難しい場合もあると思います。
そこでここからは、VDSL環境のままでもできるだけ快適にオンラインゲームを楽しむためのポイントや工夫を紹介します。
有線接続で安定した通信を行う
パソコンやゲーム機でオンラインゲームをプレイする際は、Wi-FiではなくLANケーブルによる有線接続をおすすめします。
Wi-Fiは、他の電子機器との電波干渉や壁や床による電波の減衰の影響で、通信が不安定になることがあるためです。
もともとVDSLは電話線を使うためノイズが入りやすく、通信が安定しにくい特徴があります。さらにWi-Fiの不安定さが加わると、ゲームプレイに支障が出る恐れが高まってしまいます。
快適なゲーム環境を作るためには、有線接続でできるだけ安定した通信を確保することが重要です。
ipv6通信を利用する
IPv6は、従来のIPv4に代わる次世代のインターネット通信規格です。
最大の特徴は、IPv4に比べて通信経路の混雑が起きにくいこと。そのため、アクセスが集中する時間帯でも速度が低下しにくく、より快適なネット環境が実現できます。
VDSLでもIPv6通信は利用可能で、プロバイダがIPv6に対応していれば簡単に切り替えが可能です。
IPv6を利用することで、VDSLの通信速度や安定性が改善されるケースは多いため、オンラインゲームをより快適にプレイしたいならIPv6の利用をおすすめします。
まとめ
この記事では、VDSLでオンラインゲームができるのかどうかについて、特徴やメリット・デメリット、さらに光回線との比較を交えて解説しました。
結論として、VDSLでもオンラインゲーム自体はプレイ可能ですが、通信の品質や快適さを考えると、光回線のほうが圧倒的におすすめです。

光回線が全国的に普及している今、あえてVDSLを使い続けるメリットは正直ほとんどありません。
オンラインゲームやゲーム配信におすすめの光回線を別記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。