- SONYのコンデンサーマイクってどうなの?
- 安いけど音質やノイズは大丈夫?
- 実際に使った感想を知りたい!
コンデンサーマイクの中では安くて定番の「ECM-PCV80U」ですが、ただ安いからという理由だけで買うと、買ってから後悔するかもしれません。
私自身、ECM-PCV80Uを実際に購入して5年以上使い続けてきました。使ってみて「これは買ってよかった」と感じるポイントも多い一方で、正直に言えば、少しモヤッとした部分もありました。
この記事ではSONYのコンデンサーマイク「ECM-PCV80U」を実際に使用したレビューやメリット・デメリットについて解説します。
今から購入を検討している方にとって、判断材料として役立つ内容になっています。
結論から言うと、ECM-PCV80Uは価格が手頃で、数年にわたって安定して使えるためコストパフォーマンスに優れたマイクです。ただし、付属のオーディオインターフェース(USB Audio Box)の品質には難があるため、ノイズが気になる場合は別途、安価なオーディオインターフェースを用意するのがおすすめです。
ECM-PCV80Uの外観・仕様

型番 | ECM-PCV80U |
サイズ | 7.5 x 10.5 x 31.5 cm |
重さ | 486 グラム |
コードの長さ | 2 メートル |
接続タイプ | USB |
指向性 | 単一指向性 |
感度 | -40dB±3.5dB |
周波数範囲 | 80hz – 15,000hz |
付属品はこちら。
見た目は非常にシンプルなコンデンサーマイクです。
マイク自体のコネクタはXLRタイプなのですが、付属のUSB Audio Boxを使用してPCにUSB接続できます。

ECM-PCV80Uを使ってみた感想
実際に使ってみて感じたことがこちら。
マイクの品質はとても良い
音声はとてもクリアに録音されており、実際に自分のゲーム配信をあとから見返しても、声がはっきりと聞き取りやすく収録されているのがわかります。
以前は音質について視聴者から指摘を受けることもありましたが、現在はそうしたコメントを受けることもなく、安定した音声で配信できています。
ただし、これは後述するオーディオインターフェースを変更した影響も大きいため、すべてをマイク単体の性能だけで判断するのは難しいところです。
それでも、ECM-PCV80U自体のマイクとしての品質は十分高く、クリアな音声を収録するという点では、価格以上の性能だと感じています。
耐久性が抜群
ECM-PCV80Uは購入してから5〜6年ほど使用していますが、一度も故障したことがなく、非常に安定して使えています。
PCに接続しても認識されないといったトラブルもなく、毎回問題なく認識されるのも安心できるポイントです。
長期間使っていても音質の劣化や不安定な動作は見られず、ケーブルの断線や接触不良といったありがちなトラブルもまったく起きていません。
これだけ長く使えて5,000円以下という価格を考えると、コストパフォーマンスの高さはかなり優秀だと感じています。普段使いのマイクとして、耐久性の面でも信頼できる製品です。
そのまま使うと不快なノイズが入る

マイク自体の品質は良いのですが、付属しているUSB Audio Box(オーディオインターフェース)は正直あまり良くありませんでした。
使用中、話していると「ジー」という電子的なノイズが常に入ってしまい、通話程度であればギリギリ使えなくはないものの、配信となるとかなり気になるレベル。

実際に視聴者から「ノイズが入ってる」と指摘されるほどで、自分でも気になるくらいの音だったため、別のUSBオーディオインターフェースを購入して差し替えました。
結果としてノイズは一切なくなり、非常にクリアな音質になったので、やはりマイク本来の性能を活かすには、別途インターフェースを用意したほうがいいと感じました。
安価でもいいので、他の製品に買い替えるだけでも音質は大きく改善されます。

私が今使っているのはUGREENのUSBオーディオインターフェースです。
1,000円程度でマイクのノイズが消えたので満足しています。

マイクアームとの組み合わせが◎

付属の卓上マイクスタンドも一応使えますが、個人的にはマイクアームと組み合わせて使うのがとても便利だと感じました。
ケーブルの長さが約2mほどあるので、取り回しもしやすく、マイクの位置を自由に調整できるのが大きなメリットです。
私はゲーム配信をしているため、できるだけ口元にマイクを近づけておきたいのですが、アームを使えばちょうどいい位置に固定できて、音も安定して拾ってくれます。

省スペースでデスク上もスッキリしますし、快適に配信したい方にはマイクアームとの組み合わせをおすすめします。
ポップガードがあると快適に使える

使っていて感じたのは、意外とマイクとの距離感が難しいという点です。
この価格帯としてはかなり感度が高く、広範囲の音をしっかり拾ってくれるため、配信の際にはマイクアームで口元に近づけて使っているのですが、最初のうちは距離が近すぎて音割れやリップノイズが入りやすい状態になっていました。
そこでポップガードを併用したところ、吹かれ音やノイズがかなり軽減され、音質も安定するようになりました。
マイク本来の性能を引き出すためにも、ポップガードは一緒に用意しておくと快適に使えると思います。
ECM-PCV80Uのデメリット
付属のUSB Audio Boxは低品質
付属のUSB Audio Boxは、そのまま使うと「ジー」というようなノイズが入ることがあります。
私の場合は配信中に気になるレベルでノイズが乗っていたのですが、人によってはあまり気にならないかもしれません。
まずは付属のものを使ってみて、音質やノイズに不満を感じるようであれば、別途オーディオインターフェースを用意するという方法も十分ありだと思います。
ただし、機材を買い足す手間はかかるので、その点は少し注意が必要です。

ハイエンドモデルには品質で劣る
配信や通話といった日常的な用途であれば、ECM-PCV80Uはまったく問題なく使えるレベルで、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。
ただし、肉声の質感をそのまま再現するような繊細さまではなく、高価なハイエンドマイクと比べると、ややこもったような印象を受けることもあります。
具体的には、以下のような用途には力不足と感じることがあります。
あくまで「声がはっきり届けばOK」という配信・通話目的で使うのであれば、価格に対して非常に満足度の高い選択肢だと感じています。
ECM-PCV80Uのメリット
コストパフォーマンスが高い
ECM-PCV80Uは価格が非常に手頃でありながら、通話や配信など多くの用途に対応できる性能を備えています。
会話がはっきりと聞こえるため、Web会議やオンライン通話などでも問題なく使用可能です。
5,000円以下で購入できる点から、コストパフォーマンスの高い製品として評価されています。初めてマイクを導入する方にも適した選択肢と言えるでしょう。
耐久性が高いため、長く使える
ECM-PCV80Uは、価格帯を考慮しても非常に耐久性に優れたマイクです。
実際に数年間使用しても故障や接続不良が発生しにくく、長期間にわたって安定した動作を保てる点が評価されています。
このマイク、もう7年使ってます。
正直、そろそろ壊れてくれてもいいんですよ。「あー壊れた、買い替えるかー」と思わせるタイミングが欲しいのに、なぜかまだまだ現役。どうしてこんな安いのにこんなに持つんだ…?
Amazonカスタマーレビューより引用
Amazonのレビューでも「何年も使えている」「品質が落ちない」といった声が多く、耐久性に関する信頼性の高さがうかがえます。
使用環境に大きく左右される部分もありますが、適切に扱えば長く使い続けられる製品です。
どんな方におすすめ?
初めてマイクを買う方
初めてマイクを購入する方にとって、価格が手頃であることは重要なポイントです。
コンデンサーマイクの中には1万円近いものもありますが、ECM-PCV80Uは5,000円前後で購入できるため、手軽に始めやすい製品です。
マイクアームやポップガードがなくても付属のスタンドで設置でき、PCに接続するだけですぐに使用可能なため、ソフトウェアやドライバーのインストールを気にする必要がありません。
「とりあえずPCでマイクを使ってみたい」という方に適しており、Amazonでも定番商品として多くの評価を得ています。
ライブ配信や通話用のマイクが欲しい方
音楽の収録など高音質が求められる用途には適していませんが、ライブ配信やオンライン通話などで使用するマイクとしては十分な性能を持っています。
Webカメラやヘッドセットのマイクよりも音質が良く、ノイズ除去や音割れ防止のためにポップガードを装着したり、適切な位置に調整したりできるため、相手に快適な音声を届けたい方におすすめです。
手軽に音質をアップグレードしたい配信者や通話利用者に適したマイクと言えます。
まとめ
私は5年以上「ECM-PCV80U」を使い続けていますが、今でも快適に使えていて、購入して本当に良かったと感じています。
これから購入を検討している方は、以下のような方に特におすすめです。
5,000円台と非常にリーズナブルな上、適切に扱えば何年も使い続けられるマイクなので、迷っている方はぜひ1度買ってみてください。
ただし、付属のUSB Audio Boxはノイズが入る可能性があり、人によっては気になる部分だと思います。
その際は他のUSBオーディオインターフェースと差し替えましょう。UGREENのオーディオインターフェースが1,000円程度と安く、実際にノイズ低減できたのでおすすめです。