- ゲーム配信を始めようと思うんだけど・・・
- ネット回線の速度ってどのくらいあれば配信できる?
- 速いネット回線で配信する方法を知りたい!
ゲーム配信を始めるうえで、最も大切なのがネット回線の環境です。
どれだけ高性能なゲーミングPCを使っていても、どれだけトークが面白くても、回線が不安定だと配信は台なしになってしまいます。

「今のネット回線で配信ってできるのかな?」と不安を感じる初心者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ゲーム配信に必要な回線速度の目安や、速度が遅い時に効果的な対処法について徹底解説します。
この記事を読むことで、快適なネット環境でゲーム配信ができるようになります。
もうネット回線に悩むことなく、安心してゲーム配信が楽しめます。ぜひ最後まで見てください。
ゲーム配信の回線速度の目安
ゲーム配信が快適にできる回線速度の目安はこちら。
それぞれ解説していきます。
速度は上り・下りともに30Mbps以上
快適に配信を行うだけであれば、極端に高速な回線は必要ありません。
目安としては、上り・下りともに30Mbps以上あれば、一般的な配信は問題なく行えます。
ただし、プレイするゲームがオンライン対戦型の場合は、より安定した速度や低遅延が求められるため、さらに余裕のある回線が望ましいです。
また、下り速度が速いと、ゲームのダウンロードやアップデートにかかる時間を短縮できるというメリットもあります。
Ping値は30ms以下
Ping値とは、こちらから送信したデータに対して、相手側から応答が返ってくるまでの時間を示す数値で、通信の応答速度を表しています。
Ping値は、ゲーム配信においては速度以上に重要と言えます。
配信自体はPing値が30ms以下であれば問題なく行えますが、より快適な環境を求めるなら、20ms程度まで下がっていると理想的です。
特にオンライン対戦ゲームをプレイしながら配信する場合、通信が不安定だとカクつきやラグが発生し、ゲームにならないこともあります。
そのため、Ping値はできるだけ低く、かつ安定していることが求められます。
Jitter値は1ms未満
Jitter(ジッター)値とは、Ping値の変動幅、つまり通信の応答速度のブレを示す指標です。
ゲーム配信ではこの数値が特に重要で、理想としては1ms未満であることが望ましいとされています。
Jitter値が大きいということは、通信が安定しておらず、応答のタイミングにムラがある状態です。
その結果、音声が途切れたり、映像が一瞬止まったりするなど、視聴者にとって見にくい配信になってしまう可能性があります。
自分の回線速度を測る方法

自分の回線速度を測る際は、ネット上にある通信測定サイトを活用するのがおすすめです。
上記で紹介したダウンロード・アップロード速度をはじめ、Ping値やJitter値も正確な数字として測定してくれます。
回線速度が遅いとゲーム配信にどんな影響がある?
映像がカクつく
回線速度が不足していると、ゲーム配信中の映像がカクカクと途切れたように表示され、滑らかな動きが失われてしまいます。
映像のカクつきには、OBSなどの配信ソフトで設定するビットレートや解像度なども関係していますが、たとえ設定を低めに調整していても、回線が極端に遅いとカクつきが発生することがあります。
特に視聴者側で「映像が止まる」「動きがガタガタする」と感じさせてしまうため、配信の品質を保つためにも、回線の安定性と速度は重要です。
映像と音がズレる
回線が不安定だったり速度が不足していたりすると、配信データを正しく送ることができなくなります。
その結果、映像と音声のタイミングが合わなくなり、いわゆる「音ズレ」が発生する原因となります。
視聴者にとって音ズレは非常にストレスとなるため、配信のクオリティを保つには、回線の安定性が欠かせません。
映像と音が止まる
回線が極端に弱かったり、一時的に途切れてしまったりすると、配信データを送信できず、映像や音声が突然止まってしまうことがあります。
一時的な停止で済めばまだしも、状況によっては配信自体が強制的に終了してしまうこともあり、非常に深刻です。
こうしたトラブルが頻発すると、視聴者の離脱にもつながるため、安定した回線環境の確保は不可欠です。
オンラインゲームが快適にプレイできない
回線速度が遅いと、配信だけでなくゲーム自体の動作にも影響が出てしまいます。
通信が不安定だとゲーム上でもラグやカクつきが発生し、操作に遅延が生じるため、満足にプレイできなくなることが多いです。
特にFPSや対戦ゲームでは、一瞬の遅延や途切れが勝敗に直結するため、快適なプレイ環境を維持するためにも十分な回線速度が必要です。
ゲーム配信で回線速度が遅い時の対処法
ゲーム配信で回線速度が遅い時の対処法としては、以下のどちらかになります。
それぞれ詳しく解説していきます。
配信ソフトのビットレートを調整する
ビットレートとは、1秒間に送信するデータ量のことで、映像や音声の画質・音質に大きく影響します。
ビットレートが回線の処理能力を超えてしまうと、配信がカクついたり、映像や音声が途切れたりする原因になります。
回線速度が不安定なときは、配信ソフト(OBSなど)の設定からビットレートを下げることで、ある程度の改善が見込めます。
ただし、下げすぎると画質が悪くなるため、配信内容とのバランスを見ながら調整することが大切です。
OBS Studioのビットレートを設定する手順はこちら。

無線から有線に切り替える
Wi-Fi接続は便利ですが、壁や家電などによる電波干渉、あるいは電波の届きにくい場所での使用によって通信が不安定になることがあります。
ゲーム配信のように安定した通信が求められる場面では、Wi-FiではなくLANケーブルを使った有線接続に切り替えるのがおすすめです。
有線接続にすることで、通信速度が安定し、配信中のカクつきや途切れのリスクを大きく減らすことができます。
5GHz帯の無線を使用する
有線接続に切り替えられない環境では、Wi-Fiの周波数帯を見直すのも一つの方法です。
特に5GHz帯のWi-Fiは、通信速度が速く、他の機器との電波干渉も少ないため、ゲーム配信に向いています。
ただし、5GHz帯は障害物に弱く、壁などを挟むと電波が届きにくくなるという特性があります。
そのため、PCやゲーム機とWi-Fiルーターの間にできるだけ障害物を置かないように工夫すると、より安定した接続が期待できます。
使わないソフト・アプリを閉じる
配信中に他のソフトやアプリがインターネット通信を行っていると、回線の帯域を圧迫し、配信が不安定になる原因になります。
また、複数のソフトを同時に起動していると、PCへの負荷も大きくなり、動作が重くなることがあります。
特にパソコンのスペックがあまり高くない場合は、CPUやメモリの使用率が上がることで、配信品質の低下につながってしまいます。
そのため、ゲームや配信に必要なソフト以外は極力起動しないようにすることが重要です。
ネット通信する端末を増やさない
先ほどは、パソコン内で不要なソフトを起動させないことについて触れましたが、他の端末での通信にも注意が必要です。
スマートフォンや別のパソコン、ゲーム機など、複数の機器が同時にインターネットを利用していると、回線が圧迫され、配信の品質に悪影響を及ぼすことがあります。
たとえば、配信中にスマホでアプリをダウンロードしたり、他の機器でアップデートが始まったりすると、通信速度が低下してしまいます。
配信を行う際は、不要な通信が発生していないかを確認し、必要のない端末の通信は控えるようにしましょう。
端末やルーターを再起動する
もっとも手軽に試せる対処法のひとつが、パソコンやゲーム機、そしてルーターの再起動です。
これらの機器は、長時間電源を入れっぱなしにしていると、動作が不安定になったり、通信パフォーマンスが落ちてしまうことがあります。
配信前にはパソコンやゲーム機を一度再起動しておくと、動作の安定につながります。
また、ルーターについても、メーカーの取扱説明書にしたがって電源を入れ直すことで、通信環境が改善される場合があります。
同時配信しない
複数の配信プラットフォームで同時に配信していませんか?
たとえば、YouTubeとTwitchのように2つのプラットフォームへ同時配信を行うと、そのぶん通信データ量も単純に2倍になります。
その結果、回線に大きな負荷がかかり、映像がカクついたり音声が乱れたりする原因になることも。
通信環境が不安定な場合は、どちらか一方のサイトに絞って配信するだけでも、ネットワークの負荷を大きく軽減できます。
IPv6(IPoE)方式で通信する

回線速度や安定性を重視するなら、従来のIPv4よりも、混雑に強いIPv6(IPoE)方式での通信がおすすめです。
IPv6は、通信経路がより効率的で、利用者の多い時間帯でも速度が落ちにくいのが特徴です。
IPv6で通信するには、光回線の契約とルーターの両方がIPv6(IPoE)に対応している必要があります。
最近では、IPv6対応の光回線プランで、対応ルーターを無料レンタルできることも多いため、そういったサービスを活用するのも一つの手です。
自前でルーターを用意する場合は、IPv6(IPoE)対応かどうかを必ず確認してから購入しましょう。
回線速度が速い光回線に乗り換える
回線速度が遅くて配信に支障が出ている場合、もっとも効果的な対処法は、高速な光回線サービスへの乗り換えです。
ネットの遅さは、配信環境の設定だけでなく、プロバイダ側の混雑や制限が原因になっていることも多く、こちら側の努力では改善できないケースが多いためです。
もし現在の回線がVDSL方式や電話回線(ADSLなど)の場合は、物理的な回線性能の限界があるため、光回線への乗り換えを強くおすすめします。
すでに光回線を利用している方でも、利用中のサービスが不安定であれば、他の光回線に乗り換えることで通信環境が改善される可能性があります。
ゲーム配信やオンラインゲームを快適に行いたい方に向けて、おすすめの光回線サービスを紹介していますので、ぜひご覧ください。
遅延やカクつきに悩まない!配信が安定する高速な光回線3選
hi-ho ひかり with games
「hi-ho ひかり with games」は、ゲーム配信に特化した光回線サービスで、プロゲーマーや有名配信者にも多く利用されています。
このサービスの大きな特徴は、専用帯域(自分だけが使える通信経路)を持っていることです。
そのため、一般的な回線で混雑しやすい時間帯でも、ラグを抑えて安定した通信が可能となっています。
ゲーム配信の快適さを重視する方にとって、信頼性の高い選択肢の一つと言えるでしょう。
NURO光
NURO光は、多くの業者が使うNTTのフレッツ光回線とは異なり、独自の光ケーブルを利用している点が特徴です。
このため、非常に高速な通信が可能で、混雑しにくいというメリットがあります。
ただし、全国すべての地域で利用できるわけではないため、まずはお住まいの地域が対応エリアかどうかを確認することをおすすめします。
対応エリアであれば、ゲーム配信に適した高速かつ安定した回線として非常に人気の高い選択肢です。
GMOとくとくBB光
GMOとくとくBB光の魅力は、安さと契約期間の縛りがない点にあります。
月額料金が非常にリーズナブルで、毎月の通信費の負担を抑えたい方におすすめです。
また、GMOとくとくBBは自社でプロバイダを運営しており、通信速度が速く安定していると高い評価を得ています。
コストパフォーマンスと速度の両方を重視したい方に適した光回線サービスです。
まとめ
本記事では、ゲーム配信に必要な回線速度の目安や、通信が遅いときの対処法について解説しました。
配信において、ネット回線は最重要と言っても過言ではありません。
回線の品質ひとつで、映像や音声の乱れ、視聴者数への影響など、配信全体のクオリティが大きく左右されます。
通信速度が遅いと感じる場合は、以下のような対策で改善を目指しましょう。
通信品質やコストのバランスも考慮した、ゲーム配信におすすめの光回線についても紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。