遅延配信とは、ライブ配信の音声や映像を意図的に遅らせる配信方法です。
ゲームの大会の参加者が配信タイトルに「10分遅延」などと記載しているのは、配信遅延をしているということです。
遅延配信はOBS Studioで簡単に設定できますよ。
本記事では、OBS Studioで遅延配信をするやり方について紹介します。
遅延配信はどんな時に使う?
遅延配信は以下のような場合によく設定されます。
- 大会やカスタムに出場する時
- ゴースティングの被害を受けた時
ゲームの大会やカスタムに出場して遅延なしで配信していると、敵チームを応援している視聴者がこちらの情報を流してしまう・・・ということになりかねません。
大会の多くは公平性の為に遅延配信をするようルール付けしているので、ほぼ必須の設定といえます。
また、大会・カスタム以外で配信する場合でも、「ゴースティング」対策としてよく遅延配信が使われています。
遅延配信にするとリアルタイムで自分がどのようにゲームを進めているか分からなくなるため、ゴースティングされにくくなります。
遅延させる時間は人によって異なる
何分くらい遅延させるかは、配信者やプレイするゲームによってまちまちです。
短すぎると情報を遅らせている意味がなくなりますし、長すぎると視聴者とのコミュニケーションが難しくなります。
一般的には、公式の大会に出場する配信者は10~15分、カスタム大会であれば5分程度で遅延設定していることが多いです。
遅延配信の設定方法
OBS Studioを起動し、「設定」を押します。
左のメニューの下部にある「詳細設定」を押します。
「遅延配信」の「有効にする」にチェックを入れて、「期間」に何秒遅延させるか入力します。
「再接続時にカットオフポイントを保持する」はお好みでチェックを入れてください。
この設定は配信が途切れて再接続した際に、途切れた場面の続きから視聴できる機能です。
視聴者から見ると場面が飛ばず続きを見れますが、その分遅延が大きくなってしまいます。
設定したら「適用」を押します。
設定は完了ですが、配信する際にはタイトルや概要欄に「○分遅延」といった内容を書くのを忘れないようにしましょう。
配信を終了する時の注意点
遅延配信をしている場合、配信の終わり方に注意が必要です。
例えばYoutubeで配信している場合、Youtube Studioで配信終了すると視聴者側はぶつ切りされたような見え方になってしまいます。
配信サイト側で配信終了できる場合でも、必ずOBSから終了するようにしましょう。
また、OBSで配信を終了しようとすると、【配信終了】と【配信停止(遅延破棄)】の2項目が表示されます。
配信終了:遅延している分の映像を流し終わってから配信終了します。
配信停止(遅延破棄):遅延に関係なく、すぐに配信を終了します。
配信停止(遅延破棄)だとぶつ切りになってしまうので、一般的には「配信終了」を押して終了します。
最後に
OBSで遅延配信するための設定方法や注意点について紹介しました。
遅延配信は大会やカスタムをみんなが公平に楽しむために必要ですし、ゴースティングで狙い撃ちにされて嫌な思いをしないためにも必要な機能です。
本機能を活用し、ゲーム配信を楽しく行いましょう。
他にもOBS関連の情報や配信のやり方・機能について紹介してますので気になる方はぜひご覧ください。