- PCゲームの名シーンをサクッとクリップ動画にしたい!
- プレイ映像をリプレイして自分の動きを見直したい!
そんなお悩みを解決する新機能が、Steamに登場しました。
その名も「ゲームレコーディング」。この機能を使えば、ゲーム画面を簡単に録画してクリップにしたり、直後に映像をリプレイしたりすることができます。
Steam公式の機能なので、他に録画ソフトをインストールする必要が無いのも魅力です。
本記事では、Steamレコーディング機能の使い方をわかりやすく解説します!
この記事を読むと、Steamのゲームで簡単にクリップ動画を作成できるようになります。
Steamレコーディングは録画できるだけでなく、マイクがあれば自分の声も一緒に録音できます。詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
録画するにはSteamオーバーレイを有効にする必要がある
Steamオーバーレイとは、ゲームのプレイ中にフレンドチャットやゲーム攻略情報、メモなどを表示できる機能です。
Steamでレコーディング機能を利用する際には、Steamオーバーレイが有効になっている必要があります。
有効にするには、「Steam」→「設定」をクリックしてください。

「ゲーム中」をクリックし、「ゲーム中にSteamオーバーレイを有効にする」にチェックを入れてください。

ゲームレコーディングの設定画面を開く
ゲームレコーディングの設定画面を表示するには、「Steam」→「設定」をクリックしてください。

「ゲームレコーディング」にて、「バックグラウンドで録画」か「手動で録画」を選択することで、レコーディング機能を有効にできます。

メリット | デメリット | |
バックグラウンドで録画 | 取り忘れが無くなる クリップがつくりやすい 録画作業の手間が省ける | ディスク容量が大きい |
手動で録画 | ディスク容量の使用量が小さい | 録画し忘れる |
ディスク容量に余裕がある方や、いちいち録画のショートカットを押すのが面倒という方は「バックグラウンドで録画」を選びましょう。
バックグラウンド録画の設定方法
バックグラウンド録画にすると、ゲーム開始時に自動で録画が開始されます。
バックグラウンド設定を有効にする際に、やっておくと良い設定がこちら。
- ショートカットキーの設定
- 録画時間や画質の設定
ショートカットキーの設定
「ゲームプレイの最後の〇秒間をクリップとして保存」は設定したキーを押すと、押したタイミングからその秒数さかのぼった部分をクリップにしてくれます。
ゲームで勝利した瞬間や、ボスを倒した時などに押せば、編集せずそのままクリップにできるため便利ですよ。

録画時間や画質の設定
バックグラウンド録画だと、録画する時間や画質を設定できます。
ゲーム全体で時間や画質を設定できますし、特定のゲームだけ設定を変えたり、逆に特定のゲームだけ録画を無効にしたりできます。
「ゲームを追加」をクリックするとライブラリ内のゲームが表示されるので、対象のゲームソフトを選択し、設定してください。

画質は4段階の中から選べます。
画質を良くすると、データの容量も大きくなってしまうので、お使いのPC環境に合わせて変更してください。

手動録画の設定方法
手動録画の場合は録画画質だけ設定しておけば問題ありません。
デフォルトでは高画質になっていますが、変更する場合は「録画画質」→「高(デフォルト)」をクリックしてください。

お使いのPCのディスク容量と相談して、画質を設定しましょう。

バックグラウンド録画・手動録画の共通設定
バックグラウンド録画の場合でも、手動録画の場合でもやっておいた方が良いのがこちらの設定です。
- 録音する音声の設定
- 録画データの保存先設定
録音する音声の設定
ゲームレコーディングではゲーム音だけでなく、マイクで録音する声やBGMなどの音も一緒に記録できます。

ゲーム音声のみ | ・ゲーム音のみ録音される ・Discordの通話やYoutubeで流している音声は入らない |
全てのシステム音声 | ・ゲーム音だけでなく通話やYoutubeの音声などすべて録音される |
ゲームおよび選択したプログラム | ・ゲーム音が録音される ・選択したソフトウェアの音声も含まれる ・通話の声やBGMを入れたい時に便利 |
「ゲームおよび選択したプログラム」を選ぶと、録音対象のプログラムを選択できます。

表示されない場合、対象のプログラムを起動してみてから再度試してみてください。
私はDiscordを追加しようとしたのですが、起動しないと画面に表示されませんでした。
録画データの保存先設定
録画した動画ファイルを保存する場所を必ず設定しておきましょう。
動画データは容量が大きく、初期設定だとCドライブになっており、データが圧迫したらPCの動作に影響してしまいます。
「フォルダーを変更」をクリックして、保存場所を指定してください。

ゲームを録画する
設定が完了したら、実際に録画してみましょう。
手動録画の場合は、ゲームを起動して[Ctrl]+[F11]キーを押すと録画が開始されます。
終了する際は再度[Ctrl]+[F11]キーを押してください。

[Ctrl]+[F12]キーを押すと、マーカーが追加されます。
録画中に、「この瞬間をクリップに載せたい!」というタイミングでマーカーを追加しておくと、クリップ作成の際に便利です。

クリップを作成する
クリップを作成するには、Steamの画面から「表示」→「録画とスクリーンショット」をクリックしてください。

録画した動画や、ショートカットキーを押して作成されたクリップが一覧で表示されます。
クリップにしたい動画のサムネイルをクリックしてください。

「クリップ」をクリックしてください。

黄色い部分がクリップの範囲になるので、両端をドラッグして調整してください。
範囲を選択し終わったら、「保存/共有」をクリックしてください。

録画やクリップを保存・共有する
録画やクリップ編集をしたゲームプレイ動画は、以下の形で保存・共有できます。
- クリップを上書き、または別クリップとして保存
- PCへ動画ファイル(.mp4)としてエクスポート
- クリップボードに保存(そのままSNSに貼り付けて投稿できる)
- PCやスマホにクリップを送る
- 2日間だけMP4動画を共有できるリンク(URL)を作成
一番よく使うのが「動画ファイルをエクスポート」です。リプレイとして見れるだけでなく、編集してYoutubeに投稿もできます。
エクスポートするには、保存・共有したい録画データを開き、録画データをクリップとして編集している場合は「保存/共有」を、編集していない場合は「共有」をクリックしてください。

クリップのエクスポート画面が表示されます。「動画をエクスポート」をクリックすると動画ファイルがダウンロードされます。

ファイルサイズが大きい場合は、「ファイルサイズ」タブから小さくすることができます。
サイズは小さくなりますが、その分画質も悪くなるので気をつけましょう。

「カスタム」タブでは解像度やフレームレートも変更できます。

ゲーム中にリプレイを見る
録画した動画をすぐリプレイして確認したい場合、わざわざSteamから見なくてもゲーム中に動画を再生することができます。
ゲーム起動中に[Shift]+[Tab]キーを押し、Steamオーバーレイを起動します。
「レコーディング」を選択すると、録画した動画を再生・編集できますよ。

最後に
本記事では、Steamの録画機能である「ゲームレコーディング」の設定方法について紹介しました。
- 他の録画ソフトをインストールする必要が無い
- ゲームごとに録画のON/OFFや設定ができる
- 録画時間や画質を設定できる
- 録画する音声を選べる
- クリップ作成機能がある
- 録画したデータをすぐ確認できる
実際に使ってみると録画やマーカーの追加といった操作や、クリップ作成もしやすく、何より動作がとても軽く使いやすい点が気に入りました。
ゲーム以外に録音する音声をプログラム単位で選べるのも、他の録画ソフトではなかなか見ないので便利だと思います。
自分の声を録音する際には、マイクが必要です。クリアな音質で録音したいなら、コンデンサーマイクがおすすめです。
おすすめのコンデンサーマイクについては、以下のページで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。