OBSのトランジションでシーンの切り替えをする方法｜スティンガーの作り方も解説

シーンの切り替え演出について詳しく知らないと、切り替えがぶつ切りになったり、自分好みの演出を加えられずもどかしい思いをすることになります。

私はOBSでシーントランジションを使い、シーン切り替えに簡単なアニメーションを加えています。

この記事では、OBSのシーントランジション機能の使い方について解説します。

シーントランジションを使えるようになれば、自分好みの場面転換ができて視聴者にとっても見やすい配信になります。

配信活動をより見やすく、かっこよくしたい方は、最後まで読んで設定方法をチェックしておくと損はありません。設定は簡単に行える方法を紹介しているので、動画制作が得意でなくても安心です。

シーントランジションとはシーン切り替え演出のこと

OBSのトランジションとは、シーンを切り替える際に再生される演出やアニメーションのことです。

YouTube動画でよく見られる「カット」や「フェード」などの場面転換効果をイメージすると分かりやすいと思います。

トランジションを設定していない場合、シーンが切り替わる瞬間がぶつ切りになり、視聴者に違和感を与えてしまいます。

一方で、トランジションを設定することでシーンの移り変わりが自然になり、視聴者にとって「場面が変わった」と認識しやすくなります。

OBSで設定できる主なトランジションには次のような種類があります。

なお、初期設定では「カット」が選択されており、最もシンプルなトランジションと言えるでしょう。

シーントランジションの設定方法（一括設定と個別設定）

OBSのシーントランジション設定は、トップ画面の「シーントランジション」から行います。

トップ画面にない場合は、上部メニューの「ドック」→「シーントランジション」をクリックすると表示されるようになります。

OBSのトランジションには、2種類の設定方法があります。

ひとつは、すべてのシーン切り替えに共通で適用する「一括設定」。もうひとつは、特定のシーン同士の切り替えだけ別の演出を適用できる「個別設定」です。

統一感を出したい場合は一括設定、シーンによって演出を変えたい場合は個別設定を使い分けてください。

それぞれの設定方法を解説していきます。

一括設定

全体のトランジションを設定する場合は、OBSの「シーントランジション」にある「＋」ボタンをクリックして、追加したい項目を選択します。

カットやフェードなど、一部の項目はデフォルトで追加されているので、＋ボタンで出ない場合はトランジション名をクリックして選択しましょう。

個別設定（上書き）

特定のシーンの切り替え時のみ、一括設定とは異なるトランジションを適用する方法です。

例えば、基本的なトランジションはフェードにしておきつつ、エンディングのシーンに切り替える時だけ専用のアニメーションを使ってスティンガーを設定したい、ということもできます。

シーンを右クリックし、「トランジションを上書き」を選択して設定します。

スティンガー（オリジナルトランジション）の設定方法

スティンガーは、シーン切り替え時に動画ファイルを挿入する形式のトランジションです。

オリジナルのアニメーションや効果音を組み込むことで、配信画面に個性を持たせ、より印象的な演出が行えます。

また、スティンガーは オープニングや待機画面、エンディングへの切り替え演出としても非常に相性が良い です。
待機画面の作り方については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

>> OBSで配信の待機画面を作る方法はこちら

ここからは、スティンガーの設定方法について解説していきます。

必要な素材

スティンガーには、動画ファイルを使用します。OBSで利用できる主な動画形式は以下のとおりです。

ほとんどの動画ファイルに対応していますが、透過表現に対応した MOV、WEBM、AVI などの形式が特におすすめです。

オリジナルのスティンガー動画を作成する際は、透過を活用することでより自由な演出が可能になります。

特に、シーン切替の瞬間は映像が全面を覆うように制作しておくと、そのタイミングで切り替えが行われ、より自然で滑らかな演出になります。

素材の作り方・入手方法

スティンガーに使用する動画素材の入手・制作方法は、大きく分けて次の3つです。

方法	特徴
YouTubeやBOOTHなどで購入・入手	無料配布されている場合もあり、気軽に利用できます。ただし、他の配信者とデザインが被りやすい点は注意です。
制作者へ依頼する（おすすめ）	有料にはなりますが、完全オリジナルのトランジションを作れるため、チャンネルの個性を出しやすくなります。
自作する	コストはかかりませんが、動画制作の知識やソフトが必要となるため、初心者にはかなりハードルが高い方法です。

個人的には、ココナラなどのスキルマーケットで制作者へ依頼する方法が最もおすすめです。

動画制作はイラスト制作より工数が多く価格が上がりがちですが、それでも 3,000円前後から依頼可能な案件が多く見つかります。

設定手順

OBSでスティンガーを設定する方法を説明していきます。

まず、OBSの 「シーントランジション」パネル内の「＋」をクリックし、「スティンガー」を選択してください。

任意のトランジション名を入力します。

使用したいスティンガー動画ファイルを指定します。

次にトランジションポイントを設定します。

これはスティンガー設定の中でも特に重要な項目で、動画再生中にシーンが切り替わるタイミングを指定する機能です。

基本的には「時間」を選択し、動画が画面全体を覆った瞬間に切り替わるように設定すると、自然で滑らかな映像になります。

最後に音声設定を行います。

最後に表示やタイミングが合っているか、「トランジションのプレビュー」をクリックして確認してみましょう。

問題なければ「OK」をクリックすれば完了です。

まとめ

この記事ではOBSのシーントランジション機能について解説しました。

シーン切り替えに演出を加えることで、配信のクオリティが上がり、視聴者からもかっこいい、本格的だという印象を持たれやすくなります。配信活動をより充実させたい方はぜひ設定してみてください。

OBS標準のトランジションでも問題ありませんが、多くの配信者はオリジナリティのあるスティンガーを使用しています。動画を用意してスティンガーにすることで、より個性的な演出が可能です。

自作でチャレンジしても良いですし、ココナラなどのスキルマーケットで簡単に外注することもできます。興味がある方はぜひチェックしてみてください。