- ゲーム画面は普通なのに、自分の配信を見返すと画面が真っ暗……
- 暗いゲームだと何が映っているか分からなくて、視聴者が離れそう
- OBSの明るさ調整って、どこをどういじれば正解なの?
配信画面が暗いままだと、視聴者にとってストレスになるだけでなく、せっかくのプレイ内容が伝わらず離脱の原因になってしまいます。
私は普段OBSを使ってゲーム配信をしていますが、特にホラーゲームなどの暗いタイトルを扱う際は、OBSの「色補正フィルタ」を使って視聴者が見やすいように調整しています。
ただ、実は「とにかく設定して明るく見やすくすればいい」というわけではありません。私もたまに設定を間違えてしまい、画面全体が白っぽくぼやけて(白飛び)、逆に見づらくなってしまう、なんてこともあります。
この記事では、OBSで明るさを調整する方法と、使う上での注意点などについて徹底解説します。
この記事を読めば、暗いゲームをプレイしていても、配信で視聴者にちゃんと伝わるようになりますよ。
なぜOBSの配信画面は暗くなる?2つの主な原因
OBSの設定をいじり始める前に、まず知っておいてほしいことがあります。それは、自分の目に見えている明るさと、OBSが取り込んでいるデータの明るさは別物だということです。
自分が見ているゲーム画面はそれほど暗くないのに、配信で見てみると真っ暗で何も見えないなんてことはよくあります。
「自分の画面では明るく見えているのに、なぜか配信だけ暗い」という現象がなぜ起きるのか、よくある2つの原因を見ていきましょう。
モニターの明るさとOBS出力のギャップ
配信画面が暗いと感じたとき、真っ先にモニター本体のボタンを操作して明るさを上げていませんか? 実はこれが、初心者が一番ハマりやすい落とし穴です。
モニターの輝度設定を上げれば、確かに自分の目には画面が明るく映ります。しかし、それはあくまで出口であるモニターが明るく表示しているだけで、OBSが取り込んでいる映像データそのものは1ミリも明るくなっていません。
この違いを理解していないと、「自分にはバッチリ見えているのに、リスナーからは『暗くて何も見えない』と言われる」というすれ違いが起きてしまいます。
自分の配信画面をスマホや別のPCで実際に見て、視聴者と同じ目線で明るさを確認することも非常に大切です。自分では大丈夫だと思っていても、他のデバイスで見ると真っ暗……というケースはよくあります。

まずは、自分のモニターの明るさと、配信の明るさは連動していないということを覚えておきましょう。
PC・ゲーム側のHDR設定による干渉
「特に設定をいじっていないのに、なぜか画面が極端に暗い(または白っぽい)」という場合、もっとも怪しいのがこのHDR(ハイダイナミックレンジ)という機能です。
これは、映像の明るい部分と暗い部分をよりリアルに表現するための技術ですが、OBS側が正しくHDRを処理できていないと、配信画面が沈んだように暗くなってしまうことがあります。
特に以下のような環境で配信している人は、知らないうちにHDRがオンになっている可能性が高いです。
最近のPCやモニターは、最初からこのHDRが自動でオンになっていることも珍しくありません。
「自分では何もしていないのに暗い」という人は、一度Windowsやゲーム側の設定でHDRをオフにしてみてください。 これだけで、OBSに映る画面の明るさが一気に正常に戻ることがよくあります。
そもそもゲーム自体の設定やシーンが暗い
当たり前のことですが、ゲーム画面そのものが暗ければ、当然配信される画面も暗くなります。
こうした場面では、自分のモニターで見ても「暗いな」と感じますし、OBSを通した配信画面ではさらに見づらくなります。
ゲーム内の設定で明るさを上げることもできますが、あまり上げすぎると自分がプレイしている画面まで白っぽくなって、ゲームの雰囲気が台無しになってしまうこともありますよね。
そこで、「自分の画面はゲームを楽しめる暗さをキープしつつ、視聴者には少し明るく見せる」ために、OBS側の設定が役に立ちます。
OBSの色補正フィルタで明るさを調整する3ステップ
OBSで明るさを調整する手順は、「色補正」というフィルタを追加して、数字を左右に動かすだけなのでとても簡単です。
ただし、いじる項目を間違えたり、数字を大きく動かしすぎたりすると、画面が不自然になってしまいます。
下の画像は、私が実際にOBSの色補正を使って明るさを調整してみた比較です。

このように、ただ明るくすれば良いというわけではありません。「視聴者が見やすい明るさ」と「不自然にならない加減」の両立を目指して、具体的な手順を見ていきましょう。
Step1. ソースのフィルタ機能を追加する
まず、明るさを調整したいゲーム画面のソースを右クリックします。
基本的には、普段ゲーム画面を映すときに使っている「ゲームキャプチャ」や「ウィンドウキャプチャ」を対象にすればOKです。

右クリックするとメニューが表示されるので、その中にある「フィルタ」を選択してください。
配信画面全体ではなく、「特定のソース(ゲーム画面)に対して補正をかける」というのがポイントです。これなら他のカメラ映像や画像ソースに影響を与えずに、ゲーム画面だけを明るくできます。
Step2. 色補正の項目を選択する
フィルタの設定画面が開いたら、左下にある「+」ボタンをクリックします。
項目がたくさん出てきますが、その中から「色補正」を探してクリックしてください。

すると「フィルタの名前を指定してください」という画面が表示されます。

名前はそのままでも問題ありませんが、後で見返したときに分かりやすいよう「明るさ調整」などに変えておいてもOKです。名前が決まったら「OK」を押して次へ進みましょう。
Step3. 明るさ調整のパラメータを設定する
色補正フィルタを追加すると、スライダーがたくさん出てきます。全部をいじると画面がめちゃくちゃになりやすいので、まずは「ガンマ」だけを少しずつ動かすのが、自然に明るくするコツです。

各項目の役割を簡単にまとめましたが、初心者がまず触るべきは一番上の「ガンマ」だけで構いません。
| 項目 | 特徴と調整のコツ |
| ガンマ | 最優先で調整。 自然に画面全体を明るくしてくれます。 |
| コントラスト | 明るい所と暗い所の差をハッキリさせます。 少し上げるとクッキリします。 |
| 輝度 | 上げすぎ厳禁。 ここを上げすぎると、全体が白っぽくボヤけてしまいます。 |
| 彩度 | 色の鮮やかさです。 画面を明るくして色が薄く感じた時に少し足します。 |
調整のポイントは、一気に数字を動かさないことです。ほんの少し右に動かすだけで、スマホや他のモニターで見たときに「あ、明るくなったな」と実感できるはずです。
特に「輝度」は、ついつい上げたくなりますが、白飛びの原因になりやすいので注意しましょう。まずはガンマを少し上げて、足りなければコントラストを足すという順番で試してみてください。
明るさ調整を一時的にオフにする・削除する手順
設定した明るさ調整を止めたいときは、状況に合わせて以下の2つを使い分けます。
特定のシーンだけ非表示(オフ)にする方法
フィルタ画面にある、名前の横の「目玉アイコン」をクリックするだけで、設定を消さずに一時的にオフにできます。

「暗い洞窟から外に出たとき」など、設定を維持したままサッと元の明るさに戻したい場合に非常に便利です。いちいち数値をリセットする必要がないため、場面に合わせてこまめに切り替えましょう。
設定したフィルタ自体を削除する方法
「設定を一からやり直したい」「もうこのフィルタは使わない」という場合は、フィルタごと削除してリセットします。

削除すると、エフェクトフィルタの一覧から名前が消え、設定した数値もすべてリセットされます。「一時的にオフ」にするのと違い、一度消すと数値は戻せないので、慎重に操作してください。
明るくしすぎは逆効果?設定時の注意点
OBSで画面を明るくできるからといって、適当に数字を上げておけばいいというわけではありません。良かれと思ってやった設定が、逆にリスナーを困らせてしまうこともあります。
私が5年間の配信経験で学んだ、「これだけはやってはいけない」注意点をまとめました。
白飛びに注意!極端な設定は見づらさの原因になる
OBSの色補正は非常に強力ですが、大きな落とし穴があります。それは、「暗い画面に合わせて明るくしたまま、明るい場所に出ると、画面が真っ白に発光して何も見えなくなる」という事態です。
自分は自分のモニター(実機画面)を見てプレイしているので、配信画面がそこまで悲惨なことになっているとは気づきにくいものです。
あとでアーカイブを見て「何だこの白い画面は……」と絶望したり、リスナーから「眩しすぎて目が痛い!」と悲鳴が上がったりするのは、配信者として避けたいトラブルですよね。
このように、明るさ調整はあくまで「一時的な応急処置」だと考えておきましょう。場面に合わせてこまめにオンオフを切り替えるのが、配信事故を防ぐ一番確実な方法です。
ホラーゲーム配信では過度に明るくしすぎると楽しさが減る
ホラーゲームにおいて「暗さ」は恐怖を生む重要な要素です。しかし画面を明るくしすぎてしまうと、ゲームの魅力が半分以下になってしまいます。
一番避けたいのは、「自分は暗い画面で怖がっているのに、視聴者の画面は明るすぎて、恐怖が1ミリも伝わっていない」という温度差です。これでは配信としての盛り上がりに欠けてしまいます。
そこで意識したいのが、「自分が今感じている恐怖感(暗さ)」を、視聴者のスマホ画面でも再現してあげるという考え方です。
「視聴者のために明るくする」のではなく、「視聴者にも自分と同じ恐怖を味わってもらうために、見づらすぎる部分だけを取り除く」。このバランス感覚が、ホラゲ配信では重要です。
まとめ:OBSの明るさ調整で視聴者に優しい配信を目指そう
OBSの「色補正」フィルタは、暗いゲーム画面を明るく見せるための強力な武器です。しかし、使い方を一歩間違えると、画面が白飛びして「何が起きているか分からない」という本末転倒な配信事故を招きます。
今回の内容を振り返ると、大切なポイントは3つです。
配信者はついつい自分のプレイ画面に集中してしまいますが、「視聴者の目にどう映っているか」に気を配るのが、5年配信を続けてきて最も重要だと感じたポイントです。

場面に合わせてこまめにフィルタを切り替え、常に「見やすくて快適な配信」を届けていきましょう!
OBSの設定で画面を明るくできたら、次は「配信の質」を底上げするアイテムにも目を向けてみませんか?
私も最初は設定だけでなんとかしようとしていましたが、マイクやモニター、便利な周辺機器を一つ取り入れるだけで、配信の快適さやリスナーさんへの伝わり方が劇的に変わるのを実感してきました。
以下の記事では、今までの配信生活で実際に使ってわかった、「ゲーム配信を最高に楽しく、快適にするおすすめ機材」をまとめて紹介しています。これから環境を充実させていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください!


