- モニターアームって買ったほうがいいのかな?
- 実際どんなメリット・デメリットがある?
- どれを買った方がいいか知りたい!
パソコンをお使いの方なら、モニターはスタンドに設置するか、それともモニターアームにするか迷うことも多いのではないでしょうか。
モニターアームの良さを知らないままスタンドを使い続けていると、実は損をしていることもあります。
私はモニター2台構成で、どちらもモニターアームで浮かせて使っています。

詳しくは後ほど説明しますが、個人的にはモニターアームは間違いなく“買うべき”アイテムだと思っています。
この記事ではモニターアームの必要性や選び方、おすすめモデルについて解説します。
モニターアームを買うべきか迷っている方は、判断材料としてぜひ参考にしてみてください。
ゲームで疲れ目に悩んでいる方や、デスクのスペース不足でお困りの方には特に役立つ内容になっています。ぜひ最後までご覧ください。
モニターアームは必要か?

個人的には、モニターアームは「必要である」と考えています。迷っている方には、ぜひ購入をおすすめします。
また、現在モニターを1台しかお持ちでない方でも、今後の拡張性を考えるとデュアルモニター対応のアームを選んでおくべきです。
さらに、設置方法については、グロメット式(ねじ止め)よりもクランプ式のほうがおすすめです。
後ほど、選び方についても詳しく解説します。
モニターアームのメリット

モニターアームを使うと以下のメリットがあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
モニターの位置や角度を自由に調整できる
モニターアームの最大のメリットは、モニターの位置や角度を自由に調整できることです。
デスク作業やゲームをしていると、「モニターが少し高い」「もう少し近くに寄せたい」と感じることがありますよね。

実際、モニターや椅子が自分の体に合っていないと、首や肩への負担がじわじわと積み重なっていきます。
とはいえ、「高さが合わないから椅子やデスクを買い替えよう」と思っても、費用も手間もかかりますし、買い替えても思ったほど改善しないこともあります。
そんなときに役立つのがモニターアームです。これ1台で高さや角度、前後の距離まで細かく調整できるため、デスクや椅子を買い替えなくても、自分にとって自然な姿勢をつくれます。
モニターの位置が体にフィットすると、長時間ゲームしても疲れにくくなり、集中力や作業効率も上がります。
さらに、スタンド設置だと模様替えのたびに位置を変えるのが大変ですが、モニターアームなら角度や向きを少し動かすだけで対応できます。
つまり、モニターアームがあれば、体への負担を減らしつつ、快適なレイアウトを自由に作れるというわけです。
デスク状のスペースを確保できる
モニターアームを導入するもうひとつの大きなメリットが、デスク上のスペースを確保できることです。
モニターの純正スタンドって意外と場所を取りますよね。土台部分が大きかったり、三脚のように脚が広がっていたりして、マウスやキーボードの可動範囲が狭くなってしまうこともあります。
モニターアームを使えば、スタンドを使わずにモニターを浮かせて設置できるので、デスク上が一気にすっきりします。
そのぶん、スピーカーや配信機材、小物収納などのスペースが生まれ、見た目も整理された印象になります。
特にゲーム配信やマルチディスプレイ環境では、周辺機器が増えがちです。

モニターアームを使うことで配線もまとめやすく、作業スペースを最大限に活かせるのが大きな魅力です。
インテリア性が上がる
モニターアームを使うと、デスク周りの見た目がぐっとスタイリッシュになります。
スタンドがなくなるだけでデスク上がすっきりし、全体的に清潔感のある印象になります。

モニターが宙に浮いているように見えるため、「浮いてるディスプレイってなんかオシャレ」と感じる方も多いと思います。
特に配信部屋やゲーム環境を整えている方にとっては、見栄えを重視したセットアップにも向いています。
また、ケーブル類をアームの中に通せるタイプも多く、配線が目立たないのもポイント。
機能性とデザイン性を両立できるアイテムとして、インテリアの完成度を高めたい方にもおすすめです。
モニターの耐久性が上がる
モニターをスタンドで設置していると、物が当たった拍子にぐらついたり、地震のときに倒れてしまうことがあります。
特に大型モニターの場合は重心が高く、不意の衝撃で液晶画面に傷がついたり、最悪の場合は破損してしまうこともあります。

私も以前、大きな地震の際にスタンドが倒れてしまい、モニターを買い替えることになった経験があります。
そのときから、モニターアームの必要性を強く感じるようになりました。
モニターアームであれば、デスクの強度は求められるものの、固定されている分だけ安定感が増し、倒れにくくなります。
不意のトラブルから大切なモニターを守るという意味でも、導入する価値は十分にあります。
モニターアームのデメリット

モニターアームを使う際のデメリットはこちら。
それぞれ詳しく解説していきます。
デスクの強度や厚みに左右される
モニターアームを取り付ける際に注意したいのが、デスクの強度と天板の厚みです。
デスクの板が薄すぎると、アームとモニターの重さに耐えられず、最悪の場合デスクが割れたり、アームごと落下するリスクがあります。
多くのモニターアームには「対応できる天板の厚み」が明記されています。
購入前に、自分のデスクの厚みを測って、対応範囲に入っているか必ず確認しておきましょう。特に、安価な合板デスクやL字デスクなどは強度に差があるため要注意です。
心配な場合は以下の様な対処法をとりましょう。
デスクにある程度の広さが必要
モニターアームを快適に使うには、デスクにある程度の広さが必要です。
アームは可動域がある分、前後や左右に動かすスペースが必要になります。
とても小さいデスクに無理やり取り付けたとしても、実際にモニターを動かしてみると非常に使いにくく、操作のたびに手や物がぶつかってしまうこともあります。
そのため、モニターアームを導入する際は、デスクのサイズとアームの可動範囲を事前に確認しておくことが大切です。
大型ディスプレイだと重さに耐えられない
モニターアームには対応できるモニターのサイズと重さの上限があります。
特にモニターが大きすぎる場合、アームが支えられず、安定して設置できないことがあります。
一般的なモニターアームの対応サイズは、おおむね27〜32インチ程度です。
後ほど紹介するおすすめのモニターアームの中には、40インチ台に対応している製品もありますが、数は非常に限られます。
50インチ台以上になると、対応するモニターアームはほとんど存在せず、選択肢が大幅に制限されます。
32インチを超える大型モニターに対応したアームはゼロではありませんが、ラインナップは少なく、価格や設置条件も厳しくなることが多い点に注意が必要です。
モニターアームの選び方
VESA規格に対応しているか
VESA規格とは、モニター背面のネジ穴の位置やサイズを統一した国際規格のことです。
規格名 | ネジ穴の間隔(mm) |
VESA 75×75 | 小型モニター(24インチ前後) |
VESA 100×100 | 標準的なPCモニター(27インチ前後) |
VESA 200×200〜 | 大型・テレビサイズ |
ほとんどのモニターはVESA対応ですが、一部非対応のモデルもあります。
主に非対応になるのは以下のようなモニターです。
ただし、VESA非対応のモニターにも取り付けられるアームが存在します。
このタイプのアームは、ネジの位置が固定されておらず、一定の範囲で自由にネジ止めできる設計になっています。
まずは、お使いのモニターや購入予定のモニターがVESA対応かを確認し、同じく対応しているモニターアームを選ぶようにしましょう。
シングルかダブルか
モニターアームを選ぶ際には、モニターを1台にするか2台にするかを考える必要があります。
個人的には、モニターは2台以上あると作業や配信が快適になりますが、アームについてはダブルにするかシングルを2つ並べるかは好みによると思います。
用途やデスクの広さに合わせて、どちらが自分に合うか選ぶと良いでしょう。
アームの可動域
モニターアームを選ぶ際は、モニターをどのように動かせるかも重要なポイントです。
ほとんどのモニターアームは、水平方向や垂直方向の両方に動かせるタイプが一般的です。
ただし、安価な製品の中には、水平のみ、もしくは垂直のみの可動に限定されているものもあります。
また、モニターを90度回転させて縦置きにできるかどうかも、選ぶ際の重要な判断ポイントです。
特に縦置きで作業したい方や、配信画面のレイアウトを工夫したい方は、回転機能があるかを事前に確認しておくと安心です。
駆動方式の違い
モニターアームには主にガススプリング式とメカニカルスプリング式の2種類があります。
駆動方式 | 特徴 | 向いている人 |
ガススプリング式 | アーム内部のガスでモニターを支える。軽い力で高さや角度を調整可能。経年でガス圧が弱まる場合あり。 | モニターの位置を頻繁に変える方、可動性重視の方 |
メカニカルスプリング式 | 金属スプリングでモニターを支える。経年劣化しにくく長持ち。動作はやや固めで滑らかさは控えめ。 | 位置をあまり変えない方、耐久性重視の方 |
販売されているモニターアームの多くはガススプリング式が採用されています。
使い勝手も良く、軽い力で位置を調整しやすいので、基本的にはガススプリング式のモニターアームを買えば間違いありません。
設置方法の違い
モニターアームには設置方法に違いがあり、主にクランプ式とグロメット式の2種類があります。
それぞれの特徴はこちら。
設置方法 | 特徴 | 向いている人 |
クランプ式 | デスクの天板を挟み込むだけで取り付け簡単。位置変更も容易。 | ほとんどのデスクで使用可。頻繁に位置を変えたい方 |
グロメット式 | デスクに穴を開けて固定。位置変更はやや手間。 | 位置を固定して使いたい方 |
個人的に、グロメット式はデスクに穴を開けると取り返しがつかないため、あまりおすすめしません。耐久性などもそれぞれで大きな違いもありません。
モニターアームの多くは、クランプ式とグロメット式の両方に対応していますが、どちらか片方しか対応していない場合は、クランプ式を購入することをおすすめします。
おすすめモニターアーム
Pixio PS1S Wave
駆動方式 | ガススプリング式 |
設置方法 | クランプ式・グロメット式 |
アームの可動 | 上下・左右・回転 |
VESA対応 | 対応 |
安価なので、モニターアームを試して使ってみたい方におすすめです。
Pixioはパステルカラーも展開しており、部屋のインテリアに統一感を出せる点も魅力です。
また、Amazonで購入すると保証は2年ですが、公式サイトから購入すると3年保証になるため、公式サイトでの購入がおすすめです。
エレコム DPA-SL07WH
駆動方式 | ガススプリング式 |
設置方法 | クランプ式・グロメット式 |
アームの可動 | 上下・左右・回転 |
VESA対応 | 対応 |
サイズが大きめのモニターにも対応しているため、おすすめのモデルです。
最大で49インチまで対応しており、耐荷重も20kgあります。
大型モニターや、1枚のウルトラワイドモニターを使用している方に特に適しています。

HUANUO (ファーノー) HNDS6
駆動方式 | ガススプリング式 |
設置方法 | クランプ式・グロメット式 |
アームの可動 | 上下・左右・回転 |
VESA対応 | 対応 |
5年間の保証が付いており、安心して使用できるモニターアームです。
アームは2本とも自由に位置を調整でき、ケーブルカバーも付属しているため、見た目もすっきりと整います。
対応サイズは1台あたり最大32インチですが、耐荷重9kgで安定感が高く、安心して大型モニターも設置可能です。

まとめ
この記事では、モニターアームの必要性やメリットについて解説してきました。
改めて言うと、個人的にはモニターアームは多くのメリットがあり、ぜひ導入をおすすめします。
とはいえ、いきなり数万円するモデルを購入するのはハードルが高いと感じる方も多いでしょう。
お使いのモニター環境にもよりますが、はじめてのモニターアームには「Pixio PS1S Wave」がおすすめです。
Pixioはゲーミングモニターで知られるメーカーで、モニターアームも品質が高く好評です。
公式サイトから購入すれば保証期間が3年(Amazonなどは2年)なので、長く安心して使えます。初心者の方でも安心して試せる1台です。