- SwitchやPS5でゲーム配信したい・・・
- キャプチャーボードってどうやって選べば良いの?
- おススメのキャプチャーボードを教えて!
キャプチャーボードは種類が豊富で、専門用語も多く、初心者にはどれを選べば良いのか分からなくなりがちです。
さらに、価格も決して安くはないため、選び方を間違えると、自分に合わない製品を購入して後悔してしまうことも…。
そこでこの記事では、SwitchやPS5のゲームを配信する際に使用するキャプチャーボードについて、失敗しない選び方や厳選したおすすめのキャプチャーボードを解説します。
この記事を読むと、SwitchやPS5をPCに接続してゲームプレイや配信ができるようになります。
結論から言うと、迷った場合は定番で高性能な「AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3 GC551G2」を購入することをおすすめします。
失敗しないキャプチャーボードの選び方
外付けタイプか内蔵タイプか
キャプチャーボードは、大きく分けてUSBケーブルで接続する外付けタイプと、PC内部に取り付ける内蔵タイプの二種類があります。
外付けタイプ | 内蔵タイプ | |
遅延 | 普通 | 起こりにくい |
安定性 | 普通 | 高い |
画質 | 普通 | 高い |
取り付け方 | USBケーブルを接続する | PC内部に取り付ける必要がある |
使えるPC | デスクトップPCのみ | デスクトップ・ノート両方可能 |
価格帯 | 3,000〜20,000円 | 15,000〜40,000円 |
おすすめなのは外付けタイプです。USBケーブルで接続するだけなので手間がかからず、比較的安価で品質も悪くないためです。
外付けタイプはラインナップが豊富で選びやすいのもメリットです。
解像度・フレームレート
解像度は映像の細かさを示す指標であり、フレームレートは映像の滑らかさを表します。
キャプチャーボードにおける解像度は、大きく「入出力解像度」と「録画解像度」に分かれます。
- 入出力解像度:パススルー機能を利用してモニターに映す際の映像の解像度
- 録画解像度:キャプチャーボードで録画した際の動画の解像度
主要なゲーム機であるSwitchとPS5の解像度・フレームレートは以下のようになっています。
機種 | 解像度 | フレームレート |
PS5 | 4K(3840×2160) | 最大120fps |
Switch(TVモード) | 1080p(1920×1080) | 最大60fps |
Switch(携帯モード) | 720p(1280×720) | 最大60fps |
キャプチャーボードの解像度やフレームレートがゲーム機の性能を下回ると、表示される映像の品質が落ちてしまいます。
自分がプレイしたいゲーム機の性能を上回る解像度・フレームレートに対応したキャプチャーボードヲ選びましょう。
パススルー機能
キャプチャーボードを選ぶ際に最も重要なのが、パススルー機能の有無です。
パススルー機能とは、キャプチャーボードを通してゲーム映像を遅延なしで直接モニターに出力する機能のことを指します。
- パススルー機能あり:遅延なくゲームをプレイしながらキャプチャが可能
- パススルー機能なし:ゲーム映像がキャプチャーボードを経由するため、若干の遅延が発生する可能性がある
特に、対戦ゲームやアクションゲームなどリアルタイム性が求められるゲームをプレイする場合は、パススルー機能が搭載されたキャプチャーボードを選ぶのがおすすめです。
エンコード方式
キャプチャーボードのエンコード方式は、大きくソフトウェアエンコードとハードウェアエンコードの2種類に分かれます。
ほとんどのキャプチャーボードはソフトウェアエンコード方式を採用しており、PCのCPUやGPUを使用して映像を処理します。
- ソフトウェアエンコード
- ほとんどのキャプチャーボードが採用
- PCへの負担が大きいため、ある程度のスペックが必要
- 比較的安い価格帯
- ハードウェアエンコード
- キャプチャーボード内部で映像を処理するため、PCへの負担が少ない
- 高品質なエンコードが可能なモデルもあるが、製品の価格が高くなる傾向
PCのスペックが十分でない場合や、ゲームと配信を同時に行う場合は、ハードウェアエンコード対応のキャプチャーボードを選ぶと負担を軽減できます。
HDRかSDRか
HDR(ハイダイナミックレンジ)とSDR(スタンダードダイナミックレンジ)は、映像の明るさや色の表現範囲に関わる技術です。
- HDR(ハイダイナミックレンジ):
- より広い明るさの範囲と豊かな色表現が可能
- 「HDR対応」と書かれていれば、映像がより鮮やかに表示される
- SDR(スタンダードダイナミックレンジ):
- 従来の標準的な映像技術
- 画質が悪いわけではなく、多くのコンテンツで使用されている
HDR対応のキャプチャーボードを選べば、HDR映像をそのまま録画・配信できますが、個人的にはそこまで重要な要素ではないと考えています。
どちらかというと、映像の鮮やかさにはあまりこだわらず、SDRで十分だと感じるため、HDR対応には特にこだわっていません。
VRR機能
VRR(Variable Refresh Rate)は、「可変リフレッシュレート」とも呼ばれる技術で、ディスプレイのリフレッシュレートをゲームのフレームレートに同期させる仕組みです。
簡単に言うと、VRRには以下のメリットがあります。
- ティアリング(画面のズレ)が発生しない
- カクつき(スタッタリング)が減り、映像がスムーズになる
VRR対応のキャプチャーボードを使用すれば、高フレームレートのゲームでも安定した映像を録画・配信できるため、特にFPSやアクションゲームをプレイする方にとって有用な機能です。
おすすめのキャプチャーボード3選
初めてキャプチャーボードを買う方にも、買い替える方にもおススメなキャプチャーボードを厳選しました。
AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3 GC551G2
接続タイプ | 外付け |
接続端子 | HDMI |
最大録画解像度 | 4K30 SDR / 1080p60 |
パススルー機能 | 4K60 HDR / 1440p120 / 1080p120 |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
対応OS | Windows・MacOS |
HDR録画対応 | ✕ |
VRR機能 | 〇 |
付属ソフト | 〇 |
価格 | 21,780円 |
キャプチャーボードに必要な機能が一通り揃っていて、付属ソフトなども充実しているため、お持ちでない方はGC551G2を買っておけば間違いありません。
付属ソフトでは録画だけでなく配信もでき、とても使いやすいソフトなので初心者にもピッタリです。

4Kにも対応していますし、VRR機能にも対応しているので、Switchを利用する方でも快適に操作できる、まさに万能キャプチャーボードです。
Elgato Game Capture HD60 X
接続タイプ | 外付け |
接続端子 | HDMI |
最大録画解像度 | 4K30 SDR / 1080p60 HDR |
パススルー機能 | 4K60 HDR / 1440p120 / 1080p120 |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
対応OS | Windows・MacOS |
HDR録画対応 | 〇(HDR10対応) |
VRR機能 | 〇 |
付属ソフト | 〇 |
価格 | 22,980円 |
Elgato(エルガト)のHD60 Xは、HDR録画にも対応しているのと、Stream Deckと連携できる点が魅力です。
見た目も非常にすっきりしたコンパクトな形なので、デスク上にあっても邪魔になりません。
また、多くの配信者が愛用している「Stream Deck」と同じメーカーのため、連携して便利な使い方ができるのもHD60 Xの大きなメリットです。例えば連携するとStream Deckで以下の様な操作ができます。
- スクリーンショットの撮影
- 付属ソフトで録画の開始/停止
- フラッシュバック録画(過去にさかのぼって録画)の実行
UGREEN 4K HDMI キャプチャーボード
接続タイプ | 外付け |
接続端子 | HDMI |
最大録画解像度 | 1080p60 |
パススルー機能 | 4K60(HDR非対応) |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード |
対応OS | Windows・MacOS・Android・iOS・iPadOS・Linux |
HDR録画対応 | ✕ |
VRR機能 | ✕ |
付属ソフト | ✕ |
価格 | 5,999円 |
「安いキャプチャーボードから始めてみたい」という方にピッタリなのがUGREENのキャプチャーボードです。
5,000円台という安さで4Kの映像をパススルー出来るという破格のコスパをしています。
HDRやVRRに対応しておらず、付属ソフトもありませんが、最低限ゲーム機の画面をキャプチャーできれば良いという方はUGREENのキャプチャーボードを買ってみましょう。
まとめ
キャプチャーボードを選ぶ際は、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
- 外付けタイプか内蔵タイプか
- 解像度・フレームレート
- パススルー機能
- エンコード方式
- HDRかSDRか
- VRR機能
上記を踏まえて、初心者にも上級者にもおすすめなのは以下のキャプチャーボードです。
- AVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3 GC551G2
→定番&高性能。迷ったらこれにしよう - Elgato Game Capture HD60 X
→性能重視の方やStream Deckをお使いの方におすすめ - UGREEN 4K HDMI キャプチャーボード
→コスパに優れる。安く始めたい方にも◎
キャプチャーボードを使う場合、その多くがPCでゲーム配信をするためだと思います。SwitchのゲームをPCで配信する際に必要な機材や、配信のやり方を下記ページで解説していますので、ぜひご覧ください。
迷ったらこれ!定番&高性能キャプチャーボード