- SwitchとかPS5のゲームを配信したいんだけど・・・
- どうすればOBSにゲーム機の画面を映せるの?
- 映像キャプチャデバイスが映らない解決策を教えて!
OBS Studio(以下OBS)で映像キャプチャデバイスを設定したのに、映像が映らない…というトラブルは、配信初心者にとってよくある悩みの一つです。
せっかくウェブカメラやキャプチャーボードを準備しても、OBSの画面が真っ暗のままだと、配信や録画を始められず困ってしまいますよね。

この記事では、OBSでキャプチャーボードの画面が映らない場合の原因や対処法を解説しています。
この記事を読むと、SwitchやPS5をPCに接続してゲーム配信ができるようになります。
キャプチャーボードをOBSに接続する手順
キャプチャーボードをPCに接続する
まずはキャプチャーボードとゲーム機、PCをケーブルで接続します。
ゲーム機を例にすると、一般的には以下の図のように、ゲーム機とキャプチャーボードを経由して接続します。

キャプチャーボードのドライバー・付属ソフトをインストールする
キャプチャーボードのメーカーにてドライバーや付属ソフトが提供されている場合はインストールしておきましょう。
例えばAVerMedia(アバーメディア)だと、キャプチャーボードに付属しているメディアか公式サイトのダウンロードページから付属ソフトをダウンロードします。

OBSで映像キャプチャデバイスを設定する
最後にOBSにて画面表示するための設定を行いましょう。キャプチャーボードの付属ソフトは必ず閉じておいてください。
OBSのトップ画面にて、ソースの「+」を押し「映像キャプチャデバイス」を選択してください。

ソース名は任意の名前を入れましょう。ゲーム機なら「Switch」や「PS5」と入れておくと後でわかりやすいです。

「デバイス」にて、キャプチャーボードを選択し「OK」をクリックしてください。

問題が無ければOBSのトップ画面にゲーム機の画面が表示されているはずです。
うまく表示できない場合は以降の内容を参考に対処してください。
OBSに映像キャプチャデバイスの映像が映らない時の原因・対処法9選
正しいデバイスを指定する
まずはOBSで正しく設定できているか確認しましょう。当然ですが、違うデバイスを指定していると正しく表示されません。
- OBSで映像キャプチャデバイスを右クリックし「プロパティ」を選択する。
- 「デバイス」が想定しているキャプチャーボードなのを確認する。

キャプチャーボードの付属ソフトを閉じる
付属ソフトが起動していると、OBSに画面が映りません。
例えば、AverMediaの場合、「AverMedia RECentral」が起動していると、OBSには映像が映りません。
なお、付属ソフトに映像が正しく表示されている場合は、キャプチャーボード自体は正常に接続されていると判断できます。
1つのソースだけ表示する
映像キャプチャデバイスのソースが複数ある場合、1つしか映らないことがあります。そのため、1つだけ残し、他のソースは削除しましょう。

この問題はシーンをまたいでも同様です。複数のシーンで映像キャプチャデバイスのソースを追加すると、1つしか映らなくなることがあります。

なお、映っているソースをコピーすれば、他のシーンでも問題なく使用できます。
- コピーするソースを右クリックして「コピー」を選択する。
- ソース一覧の空いている場所を右クリックする。
- 「貼り付け(参照)」をクリックする。

画面が映っているソースをコピーすれば複数ソースでも画面表示できますが、新規で複数ソースを追加すると表示されません。
キャプチャーボードを再起動する
付属ソフトや他のソースにも映らない場合、キャプチャーボード自体が正しく認識されていない可能性があります。
一度キャプチャーボードの電源を落とし、再度入れ直して改善するか確認してみましょう。
OBSを再起動する
キャプチャーボードが正しく接続されていても、OBS側で正常に認識できていない場合があります。
一度OBSを再起動し、問題が改善するか確認してみましょう。
HDCPを無効にする
HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)は、不正なコピーを防ぐための著作権保護技術です。
PS5やPS4では初期設定でHDCPが有効になっているため、そのままキャプチャーボードに接続しても画面に表示されません。
以下の手順でHDCPを無効にしましょう。
- PS5/PS4のホーム画面から「設定」を開く。
- 「システム」の「HDMI」を開く。
- 「HDCPを有効にする」をオフにする。
セキュリティソフトで通信許可する
PCにインストールされているセキュリティソフトの影響で画面が表示されていない可能性があります。
キャプチャーボードの付属ソフトやOBSをセキュリティソフトで通信許可すると、問題が改善する可能性があるため、以下の流れで設定してください。
- セキュリティソフトを起動する。
- 設定画面を開く。
- 「例外・信頼できるプログラム・許可リスト」などの名称を探す。
- キャプチャーボードの付属ソフトやOBSを追加する。
セキュリティソフトによって名称が違うので、詳細はそれぞれのマニュアルやヘルプページを参照してください。
Windowsのファイアウォールで通信許可する
セキュリティソフトと同様に、Windowsのファイアウォールでもキャプチャーボードの付属ソフトやOBSを通信許可しておきましょう。
まずWindowsのスタートメニューからコントロールパネルを起動し、「システムとセキュリティ」をクリックしてください。

「Windows Defender ファイアウォール」をクリックしてください。

「Windows Defenderファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」をクリックしてください。

キャプチャーボードの付属ソフトやOBSそれぞれで、プライベートとパブリックの両方にチェックを入れてください。
一覧になければ「別のアプリの許可」から追加しましょう。

ドライバーや付属ソフトを更新する
キャプチャーボードのドライバーや付属ソフトが古くなっている、もしくは不具合が起こっている可能性があります。
長い間更新していない場合は、更新してみて改善するか確認してみましょう。
キャプチャーボードのメーカーサイトにあればダウンロードして更新してください。

まとめ
OBSでキャプチャーボードの画面を表示するのは以下の手順です。
- キャプチャーボードをPCに接続する
- キャプチャーボードのドライバー・付属ソフトをインストールする
- OBSで映像キャプチャデバイスを設定
OBSに画面が上手く映らない場合の対処法はこちら。
- 正しいデバイスを指定する
- キャプチャーボードの付属ソフトを閉じる
- 1つのソースだけ表示する
- キャプチャーボードを再起動する
- OBSを再起動する
- HDCPを無効にする
- セキュリティソフトで通信許可する
- Windowsのファイアウォールで通信許可する
- ドライバーや付属ソフトを更新する
画面が映るようになったら、OBSで配信を始めてみましょう。
ゲーム配信は最低限PCやマイクがあれば始められますが、さらに機材や環境を充実させるともっと楽しくなりますよ。
ゲーム配信に必要な機材やあると便利な機材を下記ページで解説していますので、配信活動を頑張ろうとしている方はぜひご覧ください。