- 自分の用途で高いグラボが必要か分からない・・・
- GPUでRTXとGTXってあるけどどっちを買えばいいの?
- RTXとGTX、どういう違いがあるか教えて!
いろいろなPCを見ると、「RTX」や「GTX」といった表記のグラフィックボードを目にします。
初心者の方にとって、これらの違いは分かりにくく、混乱してしまうことも多いでしょう。

私もPC初心者だった頃は、あまり知識がなく、「やっぱり高い方がいいのでは」と思って選ぼうとしていました。
この記事では、NVIDIAのグラフィックボード「RTX」シリーズと「GTX」シリーズの機能や特徴を初心者向けに徹底比較していきます。
違いがわかれば、どちらが自分に合っているか、どちらを買うべきか判断できるようになります。
おすすめな方だけでなく、どうすれば自分にあったグラボを使えるようになるかも初心者向けに解説しています。ぜひ最後まで見てください。
RTXとGTXの機能を比較
RTX | GTX | |
グラフィック処理性能 | 高い | 普通 |
レイトレーシング | 対応 | 非対応 |
AI機能(DLSS) | 対応 | 非対応 |
ノイズ処理 | 対応 | 非対応 |
価格 | 高い | 安い |
消費電力 | 多い | 低い |
主な用途 | 4Kゲーム、VRゲーム 3Dモデル制作など | 1080pおよび1440pの画質のゲームプレイ 一般的なゲームや画像編集 |
RTXはGTXの後継モデルにあたり、全体的に性能も向上しています。
要するに、RTXでは次のようなことができるようになっています。
それでは、RTXとGTXでどのような機能面の違いがあるのかを比較していきます。
リアルタイムレイトレーシング
リアルタイムレイトレーシングとは、光の反射や影の出方を現実のように再現する技術のことです。
たとえば、水たまりやガラスに映り込む光の反射が、よりリアルに描写されるようになります。
実際にリアルタイムレイトレーシングを有効・無効で比較した動画がこちらです。
特にグラフィックを重視するゲームでは、この違いがはっきり感じられます。
リアルな映像表現を求める方にとって、RTXならではの大きな魅力といえるでしょう。
DLSS(ディープラーニング スーパーサンプリング)
DLSSとは、低解像度で描画した映像をAIが高解像度に補完して表示する技術です。
AIが映像を補完することで、画質を保ちながらPCへの負荷を軽減できるという強みがあります。
たとえば、ゲームがDLSSに対応していれば、ゲーム内の解像度を下げてもAIによって自動的に高画質化されます。
そのため、低い負荷で高い画質のゲームプレイを実現できるのが特徴です。
NVIDIA Broadcast

NVIDIA Broadcastは、非常に精度の高いノイズ除去ソフトです。無料で利用できますが、RTXシリーズのグラボ専用機能となっています。
この機能を使えば、キーボードの打鍵音や周囲の雑音をほぼ完全にカットでき、クリアな声だけを届けることが可能です。

ゲーム配信やボイスチャットを行う方には特におすすめです。
私自身もノイズキャンセルにはこのNVIDIA Broadcastを使用していますが、雑音がほとんど入らず快適に利用できています。
>> NVIDIA Broadcastの使い方について詳しくはこちら
NVIDIAアプリ
NVIDIAアプリは、NVIDIA製グラフィックボードのドライバー更新や画質調整などを行える公式ソフトです。
このアプリでは、RTXシリーズ専用の設定項目もいくつか用意されています。
代表的な機能としては、以下のようなものがあります。
これらの機能を活用することで、RTXシリーズならではの映像体験をさらに引き出すことができます。
RTXとGTXがおすすめな人
RTXとGTXがそれぞれどんな人に向いているのかを、以下の表にまとめました。
グラボ | おすすめな人 |
RTX | クオリティの高いグラフィックでゲームをプレイしたい方 ゲームをしながら配信や通話をする方 |
GTX | できるだけ安くグラフィックボードを手に入れたい方 画質にあまりこだわらない方 |
現在販売されているグラフィックボードの多くはRTXシリーズであり、性能面でも優れているため、基本的にはRTXを選ぶのがおすすめです。
ただし価格はやや高めなので、描画処理の軽いゲームや旧作をプレイする場合には、画質向上の恩恵が少なく、コスパの良いGTXシリーズのほうが合っているケースもあります。
RTX・GTXのおすすめモデル
グラフィックボードを選ぶ際は、性能だけでなく価格とのバランスも重要です。
本記事で比較してきたポイントを踏まえ、コスト面も考慮したおすすめモデルをそれぞれ紹介します。
RTX 5070 Ti
RTX 50シリーズの中でも中程度の位置づけにあたるモデルです。
AI処理性能が進化しており、先に紹介したレイトレーシングやDLSSなどの画質向上機能をより快適に活用できます。
また、50シリーズは現行の最新世代であるため、今後数年にわたって高画質でのゲームプレイや配信に対応できる点も大きな魅力です。
RTX 4060
RTXシリーズの中ではエントリーモデル(低価格帯)に位置するモデルです。
RTXならではの機能はしっかり利用でき、価格も比較的手ごろです。
そのため、ゲームで画質や処理性能にあまりこだわらないけれど、RTXシリーズを使いたい方にはおすすめです。
ただし、現在はRTX 50シリーズが主流となっており、今後は40シリーズでは最高設定で快適に遊べないゲームも出てくる可能性がある点には注意が必要です。
GTX 1660 SUPER
中古PCなどでもよく扱われているモデルです。
GTXシリーズの中では性能が高く、幅広いゲームで十分に使える性能を持っています。
また、GTXシリーズならではの比較的手ごろな価格も魅力です。
グラフィックボードを新調する方法
グラフィックボードの付け替えは、初心者にとっては少し大変かもしれません。
また、GTXシリーズは新品PCではほとんど販売されていないため、中古PCでの購入を検討する必要があります。
そのため、グラボを新調する場合はBTOメーカーのPCを利用するのがおすすめです。
基本的な選択の流れは以下の通りです。
まとめ
この記事では、RTXとGTXの機能の違いについて解説しました。
迷っている方は、予算に余裕がある場合は高性能なRTXを選ぶ方が、長く快適に使えておすすめです。
自分でグラボを交換するのが難しい場合は、この機会に最初からRTXを搭載したBTOパソコンを購入するのがおすすめです。
一方で、予算が限られていたり、一時的な利用であればGTXでも十分な場合があります。
ただし、GTXは新品で販売しているところが少ないため注意が必要です。
中古でコスパよくGTX搭載PCを手に入れたい方は、おすすめの中古ゲーミングPCについて紹介している記事も参考にしてみてください。