PCでゲームプレイや実況・配信をしてみたいけど、ゲーミングPCってどう選べば良いか分からない方は多いと思います。
ゲーミングPCを買う際には、CPUやメモリといった内部パーツの役割や、選ぶ際のポイントを知っておくと決めやすいですよ。
私も以前はPCの選び方が分からず買って失敗したこともあったのですが、今では本記事で紹介するポイントにそってゲーミングPCを買うようにしています。
本記事ではゲーミングPCを選ぶ際のポイントやメリット・デメリット、実況・配信に使えるおススメのゲーミングPCについて紹介します。
ゲーミングPCを選ぶ際のポイント
ゼロからいきなりゲーミングPCを選んで買うのはとても難しいですよね。
以下のポイントを意識すると、あなたにあったゲーミングPCを選びやすいですよ。
- 予算はどのくらいか
- どのゲームをプレイしたいか
- ゲーム以外に何をしたいか
- ノートPCとデスクトップPCのどちらにするか
それぞれのポイントを詳しく紹介していきます。
ポイント①:予算はどのくらいか
予算はゲーミングPCを選ぶポイントの中で最も大事です。
ゲーミングPCは安いものでも10万円台とかなり高価な機器なので、ご自身で払える金額以上のPCを無理して買うのはやめておきましょう。
生活に支障が出ないよう、いくら位までなら無理せず買えるか、予算を決めてPCを選ぶことが大切です。
ゲーミングPCの費用の目安として、性能ごとに以下の価格帯で決めてみましょう。
- 性能が控えめなエントリーモデル:~10万円台
- 中程度の性能をしたミドルモデル:20~30万円
- 高性能なハイエンドモデル:30万円~
ポイント②:どのゲームをプレイしたいか
どのくらいのスペックにすればよいか分からない方は、そのゲーミングPCで何のゲームソフトをプレイしたいかを基準に考えると決めやすいですよ。
まずはプレイしたいゲームの公式サイトにアクセスし、どのくらいのPC性能(スペック)が必要になるか確認してみましょう。
ゲームの公式サイトでは、そのゲームをちゃんとプレイできるために必要なハードウェア・ソフトウェアの要件を指す、動作環境のページが用意されています。
動作環境のページには、ゲームを最低限の環境でプレイするための「必要動作環境」と、より快適にプレイするための「推奨動作環境」が書かれています。
例えばマインクラフトというゲームのシステム要件がこちら。
ゲーミングPCのスペックの参考にする場合は、快適なプレイができる「推奨動作環境」を満たすPCパーツを選ぶようにしましょう。
ポイント③:ゲーム以外に何をしたいか
PS4やSwitchといった家庭用ゲーム機と違い、ゲーミングPCではゲーム以外のことができます。
例えば動画編集・投稿をしたい方はメモリやディスクの容量を大きくカスタマイズしたり、副業や作業をしたい方はCPUを高性能なものにしたりといった選び方ができます。
そもそもゲーミングPCでゲーム以外に何ができるか分からないという方は、こちらの記事で詳しく紹介していますので見てみてください。
ポイント④:ノートPCとデスクトップPCのどちらにするか
PCのスペックや予算が決まりましたら、最後にノートPCとデスクトップPCのどちらにするか決めましょう。
デスクトップPCとノートPCには、それぞれメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット | |
デスクトップPC | カスタマイズしやすい 周辺機器を多く接続できる 後からパーツ入れ替えできる | 持ち運びできない 設置スペースが必要 |
ノートPC | 持ち運びが簡単 スペースを取らない | カスタマイズ幅が狭い 周辺機器を多く接続できない 後からパーツ入れ替えしにくい |
特にゲーミングPCを長く使うことを考えると、内部パーツの増設やアップグレードを視野に入れることが多くなります。
また、「ほとんど家でしか使わない」という方にとっては、ノートPCの持ち運びの便利さはあまり重要ではないかもしれません。
上記の表にあるノートPCのメリットがあまり魅力的に感じられない方は、基本的にデスクトップPCを選ぶのがおすすめです!
ゲーミングPCを購入するメリット
主なメリットはこちら。
- 内部パーツを後からカスタマイズができる
- ゲームのカスタマイズ(MOD導入)ができる
- CS機よりも細かくゲーム配信できる
- ゲーム以外の作業ができる
- 高い値段で売れる
内部パーツを後からカスタマイズができる
ゲーミングPCは拡張性が高く、後から内部パーツのカスタマイズがしやすいメリットがあります。
パソコンのマザーボードにはPCIeスロットという拡張用の端子が付いており、
- グラフィックボード
- キャプチャーボード
- ストレージ(SSD)
などの機器を後から接続できます。
例えばPS5だと、データ容量が足りなくなってきた場合は拡張ストレージを追加して、後からデータ容量だけは増やせます。
しかし内部パーツを入れ替えて、ゲームのカクつきを減らしたり画質を良くしたりといった環境の改善ができません。
ゲーミングPCだと、後からグラフィックボードを入れ替えて画質を良くしたり、メモリを追加してゲームをを快適にプレイできたりします。
また、内部パーツを入れ替えるということは、他のパーツやPC本体を買い換えずに済むためPCを長く使えるということです。
CS機は数年経つと新しい機種が出て、ゲームソフトは段々と古い機種に対応しなくなってしまうので、ゲーム機本体を買い換えなければなりません。
ゲームのカスタマイズ(MOD導入)ができる
ゲームの中には、MODと呼ばれるプログラムを利用できるものがあります。
MODは元々のゲームにはない装備やアイテムを追加したり、ゲームをプレイしやすくなる機能の追加や修正をしたりするプログラムのことです。
有名な例として『Skyrim(スカイリム)』というゲームがあります。このゲームでは、さまざまなMODを追加することで、元々のゲームにはない新しい機能や遊び方を楽しむことができます。
同じゲームソフトでもPlaystationやSwitchといったCS機ではMODを使用できず、使えるのはPC版のみです。
CS機よりも細かくゲーム配信できる
PCでのゲーム配信は、配信オーバーレイ(画面枠)やBGM、チャット欄など細かな設定ができるメリットがあります。
PS5やXBOXでは、基本的なゲーム配信機能しか利用できませんが、PCではより細かな設定が可能で、柔軟なゲーム配信ができます。
PlayStationやXboxでもライブ配信機能がありますが、基本的にゲーム画面しか映せず、チャット欄やBGMといったカスタマイズはほとんど設定できません。
配信内容のカスタマイズは、そのままチャンネルの成長につながります。
ゲーム以外の作業ができる
ゲーミングPCは一般的なPCよりも高い性能のCPU・メモリが搭載されていることが多いです。
そのため、一般的なPCでは負荷がかかりすぎて大変な作業もゲーミングPCなら快適にできます。
例えば、高性能なグラフィックボードが搭載されているため動画・画像の編集ができ、それを副業に役立てることもできます。
PlaystationやSwitchといったCS機と比較しても、CS機はほとんどゲーム用であるのに対し、PCはゲーム以外にも様々なことができます。
ゲーム以外にもやりたいと考えていることが他にあるか、それがPCでできる事なのかなど、買う前にしっかり検討しておきましょう。
高い値段で売れる
ゲーミングPCは内部パーツが高性能である点や、高性能なグラフィックボードを搭載しているため高い値段で売れやすいです。
内部パーツの一部だけ買い換えることもできますし、全体的に古くなってきたら売って新しいPCを買う費用の足しにもできるのが便利ですね。
昔だとPCを買取店に持っていく必要がありましたが、今ではアローズなどのネット買取サービスが充実しているため自宅で完結するので売る際はおススメですよ。
ゲーミングPCを購入するデメリット
主なデメリットはこちら。
- 値段が高い
- 電気代がかかる
- PCやパーツの知識が必要になる
- ゲーム以外の作業ができる
- 高い値段で売れる
値段が高い
性能が高くグラフィックボードを搭載しているため、買う際の値段は一般的なPCより高いです。
特に新品のゲーミングPCだと非常に値段が高く、スペックにもよりますが一般のPCより数万円~十万円くらい値段が高くなります。
中古だとある程度値段を抑えてコスパの良いゲーミングPCを手に入れることができます。
中古ゲーミングPCのメリット・デメリットについて別の記事で紹介していますので、気になる方は以下のリンクをクリックしてぜひご覧ください。
電気代がかかる
ゲーミングPCは高性能な分、動かすための電力も多く必要になり、電気代が高くなってしまいます。
どのくらい電力を消費するのかについては、ドスパラのサイトにてざっくりですが計算できますのでご活用ください。
どのくらい電気代があがるのかについては、契約している電力会社によって変わってくるので、契約している電力会社のホームページなどで確認するようにしましょう。
PCやパーツの知識が必要になる
ゲーミングPCではCS機と違い、ゲーム関連のことだけでなくPC全体の知識が必要になってきます。
Windowsの設定だけでなく、ゲームをするためのソフトウェア導入や内部パーツの役割も知っておかなければなりません。
調子が悪い時や故障した際にはどこに原因があるのか等を自分で調べて対処する必要があります。
購入を検討している方はまずPCの内部パーツについて知っておきましょう。
ゲーミングPCで気を付けるべきパーツの説明
ゲーミングPCには内部に様々なパーツが搭載されており、どのパーツもゲームを快適にプレイする上では重要です。
中でも選ぶ際に特に気を付けるべき内部パーツについて紹介します。
CPU(Core i7~9・Ryzen 7~9がおススメ)
CPUとは、PC内の様々な計算・処理を行うパーツで、PCの頭脳ともいえる中心的な部品です。
ゲーム配信においては、ゲームソフトだけでなく配信関連のソフトウェアも起動して動かす必要があるため、できるだけ高い性能のCPUを搭載するようにしましょう。
現在多くのゲーミングPCに搭載されているCPUは、Core iシリーズ(Intel社製)とRyzen(AMD社製)の2つです。
ゲーミングPCを購入する際には、以下のモデルのCPUを選ぶことをおススメします。
CPUのモデルは数字が大きいほど高性能なので、Core i7よりはCore i9、Ryzen7よりはRyzen9を買うと良いですよ。
Core i5やRyzen5など、小さい数字のCPUモデルもあり価格も安いのですが、性能が不十分なので快適にゲームをプレイできない可能性があるため注意が必要です。
メモリ(16GBまたは32GBがおススメ)
メモリはCPUの処理するデータを一時的に保存するパーツで、よく「作業机」に例えられます。
ゲーム配信では、ゲームソフトや配信ソフトをスムーズに動作させるために十分なメモリ容量が必要です。さらに、棒読みちゃんやコメントビューアなどで配信環境をカスタマイズする場合は、メモリ容量を多めに確保することをおすすめします。
ゲーミングPCのメモリは16GBまたは32GBが主流ですが、以下を参考にすると決めやすいです。
グラフィックボード(できるだけ高性能なものを選ぼう)
グラフィックボードはPCの映像や画像の処理を行うパーツです。
昨今のゲームでは3D映像や細かく美しいグラフィック(描画)が求められるものが多く、その処理に使われるグラフィックボードはゲームをするならほぼ必須と言えます。
GPUには、GeForceシリーズ(NVIDIA社製)とRadeon(AMD社製)の2つに大きく分かれています。さらにGeForceシリーズの中で高性能なRTXシリーズとコスパに優れるGTXシリーズに分かれています。
ゲーミングPCでオススメのグラフィックボードはこちら。
グラフィックボードの性能を求めるなら、高性能モデルのGeForce RTX 40シリーズやRadeon 7000シリーズがオススメです。
性能と価格のバランスが良いのはGeForce RTX 30シリーズ・Radeon 6000シリーズで、安価なグラフィックボードから始めたい方はGTX 16シリーズを選ぶと良いですよ。
ディスク(少なくても1~2TB)
HDDやSSDなどのディスクは、PC内のさまざまなデータを保存するのに使います。
ディスクのサイズが小さいと、ダウンロードするゲームやデータの量が限られてしまい、のちのち不便な思いをすることが多くなってしまいます。
そのため、ゲーミングPCにはできるだけ大容量のディスクを搭載するようにしましょう。
ディスクにはHDDとSSDがあり、一般的な性能なのがHDDで、HDDより値段も性能も高いのがSSDです。
SSDはデータの読み書きが非常に速いため、以下に当てはまる方はSSDを搭載したPCにしましょう。
- リアルタイム性が求められるバトロワ系・FPSのゲームをプレイしたい方
- ゲームのロード時間を早くして快適にプレイしたいという方
上記に当てはまらない方や、動画編集・投稿をする方は安価で容量の多いHDDでも問題ありません。
容量の目安としては、プレイするゲームや動画ファイルの数にもよりますが、1~2TBほどあると容量に余裕がありますよ。
足りなくなってきたら外付けHDDなどで簡単にディスクを増設できるので検討してみてくださいね。
電源(80PLUS GOLD以上を選ぼう)
ゲーミングPCを安定して使うために最も大事なのが電源です。
電源の性能が悪いと、マウスやキーボードの反応が悪くなることや、せっかく良い性能のCPU・メモリでも処理が遅くなってしまうことがあるため、高い性能の電源ユニットを買うようにしましょう。
電源には「80PLUS」という規格があり、性能によって以下6つのランクに分けられています。
- スタンダード (一番性能が低い)
- ブロンズ
- シルバー
- ゴールド
- プラチナ
- チタニウム (一番性能が高い)
カスタマイズできるBTOショップなどでは、ブロンズ~ゴールド辺りから選べることが多いです。
ゴールド以上になると、安定性が高くなり、良いパフォーマンスでゲームをプレイできますよ。
【厳選】配信におススメのゲーミングPC3選
通常のゲームプレイだけでなく、ゲーム実況・配信にも使えるゲーミングPCを厳選しました。
記載するスペックが低いと感じる方もいると思いますが、実際に購入する際はパーツをカスタマイズできるのでご安心ください。
フロンティア FRGAMLB760M/SG1
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
CPU | インテル Core i5-14400F プロセッサー |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 4060 |
ストレージ | 1TB |
電源 | 850W ATX電源 80PLUS GOLD |
価格 | 189,800円~ |
フロンティアのFRGAMLB760M/SG1はコスパに優れるゲーミングPCです。
CPU・メモリ・グラフィックボードがどれもゲームや配信をするのに十分なスペックを持っており、価格は20万円を切っているのが魅力です。
価格を抑えつつも性能の良いPCをお求めの方におススメです。
フロンティアでは週替わり・月替わりなど頻繁にセールを開催しているので、同スペックのPCがもっと安く買える場合があります。
以下のリンクからセール情報を確認してみましょう。
サイコム G-Master Velox II Intel Edition
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
CPU | インテル Core i5-14400F プロセッサー |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 4060 |
ストレージ | 1TB |
電源 | 850W ATX電源 80PLUS BLONZE |
価格 | 190,930円~ |
サイコムのG-Master Velox II Intel Editionの魅力はカスタマイズ性の高さにあります。
サイコムは、CPU・メモリ・ストレージなどカスタマイズで選べるオプションが他メーカーの2~3倍多く、あなただけのこだわりのゲーミングPCを作れます。
ケースをゲーミングライトで光らせるRGBオプションも付いているので、ゲーミング部屋を作りたい方にもおすすめです。
ただカスタマイズした分、追加の費用が掛かってしまう点には注意です。
ASTROMEDA(アストロメダ) ゲーマーズモデルPC
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
CPU | インテル Core i5-14700F プロセッサー |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti |
ストレージ | 500GB |
電源 | 650W ATX電源 80PLUS BLONZE |
価格 | 242,550円~ |
アストロメダのゲーマーズモデルPCは、おしゃれで映えるインテリア性と高性能さを兼ね備えたゲーミングPCです。
前面まで広がるクリア部分や内部のRGBライティング機能により、他にはないカッコよさがあります。
標準構成でもグラフィックボードにRTX4060Tiを使用しており、水冷式のCPUクーラーを搭載しているのでPC内部が熱くなりにくいです。
ゲーム配信をする方やこだわりのゲーム部屋を作りたい方には、アストロメダのゲーミングPCがおすすめです。
ゲーム配信するなら他の機材も必要
ゲームをプレイするだけなら、本記事で紹介しているゲーミングPCとマウス・キーボード・モニターなどの周辺機器で快適に楽しめます。
ゲーム配信をする場合、上記の機器に加えてマイクやカメラ、キャプチャーボードなどの設備が必要になってきます。
ゲーミングPCを買ってゲーム配信をしようと思っている方は、PC分の予算だけでなく配信機材の予算も必要になるので注意しましょう。
とはいえ、配信機材もまずは安価なものから準備して予算を抑えることが可能です。
初心者さんでも充分使えて値段もお手頃な配信機材を紹介していますので、以下のリンクをクリックして参考にしてください。
最後に
ゲーム配信をする場合はゲーミングPCがおススメで、その中でも購入時にカスタマイズできる、「BTOパソコン」がおススメです。
ゲーミングPCを買うのにおススメなのはBTOショップなのですが、高い買い物なのでしっかり購入方法などを確認してから決めると良いですよ。
ゲーミングPCの購入方法についてまとめたページを作りましたので、以下のリンクから参考にしてください。
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