OBS Studioは無料で使えるライブ配信用ソフトで、初心者・上級者問わず多くの人が使用しています。
しかし設定項目や専門用語が多いため、今から配信を始めようとしている方にとっては少しハードルが高いソフトです。
本記事では、OBS Studioのインストール方法と、初期設定のしかたについて紹介します。
OBS Studioのインストール方法
はじめに、OBS Studioのダウンロード・インストール手順について説明します。
▼OBS Studioのホームページにアクセスし、[ダウンロード インストーラ]をクリックします。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。
▼OBS Studioのセットアップ画面が表示されますので、[Next]をクリックします。
▼ライセンス規約が表示されますので、[Next]をクリックします。
▼OBS Studioのインストール場所について、特に変更が無ければ[Install]をクリックします。
画面に表示されているフォルダと別のフォルダにインストールしたい場合は、[Browse…]をクリックして指定します。
▼インストールが開始しますので、終わるまで待ちます。
▼インストール完了後、[Launch OBS Studio (バージョン名)]にチェックが入っていることを確認し、[Finish]をクリックします。
▼自動構成ウィザードという画面が表示されますが、これはOBSが一部の設定を自動で行ってくれる機能です。
本記事では不要なので、[キャンセル]をクリックしてください。
▼以下のような画面が表示されればインストール完了です。
OBSの設定方法
OBS Studioの全般的な設定方法について紹介します。
▼設定画面を開くには、OBSの画面右下にある[設定]をクリックします。
一般設定
▼おススメなのが[配信を開始する時に確認ダイアログを表示する]・[配信を停止する時に確認ダイアログを表示する]にチェックを入れておくことです。
チェックを入れておくと、配信を開始・停止する時にそれぞれ「配信を開始・停止しますか?」と聞いてきてくれます。
そのため、配信ボタンの押し間違いによる事故を防いでくれますよ。
配信プラットフォームを選択
▼[配信]では、YoutubeやTwitchなど、利用する配信プラットフォームを選択します。
YoutubeやTwitchだとOBSにアカウント接続機能が付いており、ログインするだけで配信が可能になります。
サービスを選択後、[アカウント接続(推奨)]からログインしましょう。
ビットレート
▼ビットレートは[出力]タブで出力モードを[詳細]にして、[エンコーダ設定]→[ビットレート]から設定できます。
ビットレートの値は以下の数値のうち低い方を設定すると良いですよ。
- 配信プラットフォームで設けられたビットレート上限
- お使いのネット回線の上り(アップロード)速度
主な配信プラットフォームのビットレート上限はこちら。
配信プラットフォーム | ビットレート上限(kbps) |
---|---|
Youtube | 8000~12000 |
Twitch | 6000 |
ニコニコ生放送 | 6000 |
ツイキャス | 6000 |
OPENREC | 5000 |
ネット回線の通信速度はこちらから測定できますので、計測結果内のUPLOADがどのくらいか確認しましょう。
例えばネット回線の上りが3Mbps(=3Mbps)で、Twitchで配信するとします。
Twitchのビットレート上限が6000kbpsなので、OBSに入力するビットレート値は3000kbpsが適切です。
エンコーダ
▼エンコーダは[出力]タブで出力モードを[詳細]にして、[配信設定]→[映像エンコーダ]から設定できます。
また、[エンコーダ設定]の[キーフレーム間隔]を2sにしておくと配信が安定するといわれているのでおススメですよ。
エンコーダはPCスペックや配信プラットフォームによってどれが良いか分かれます。
無難でおススメなのはグラフィックボードで処理するタイプです。
PCに搭載されているグラフィックボードがNVIDIA製なら「NVIDIA NVENC H.264」を、AMD製なら「AMD HW H.264」というエンコーダを選択しましょう。
「x264」というエンコーダもありますが、これはCPUで処理するタイプなので、画質は良くなりますがCPU使用率が上がりPCが重くなる可能性があります。
フレームレート
▼フレームレートは[映像]→[一般]→[FPS共通値]で指定できます。
映像がなめらかで見やすくなる60にすることをおススメします。
解像度
▼解像度は[映像]→[一般]→[出力(スケーリング)解像度]で設定できます。
解像度は基本的には1920×1080で問題ありません。
ただ、ビットレートと同様に、数値が高すぎるとPCに負担がかかったり配信が重くなったりします。
その場合は1280×720に設定してみましょう。
配信画面の設定
ここからは、OBS Studioの配信画面の設定方法について紹介します。
▼はじめに、OBS Studioの[ソース]→[+]→[ゲームキャプチャ]をクリックします。
▼任意のソース名(例:ゲーム画面)を入力し、[OK]をクリックします。
▼モードを[特定のウィンドウをキャプチャ]にして、ウィンドウに起動しているゲームを選択し、[OK]をクリックします。
▼OBSの画面にゲームの映像が表示されれば完了です。
▼他のゲームを配信する場合は、[ソース]で作成したゲームキャプチャを選択して、歯車マークをクリックするとゲームを選択し直せますよ。
最後に
本記事ではOBS Studioのインストールや設定方法について紹介しました。
おススメの設定を紹介しましたが、OBSには本記事で紹介した項目以外にも設定が多くあるため、人によってはもっと良い環境が作れます。
そのため、まずは本記事を参考に初期設定してみて、配信を試しながら改良してもらえれば幸いです。
コメント